2023年3月15日水曜日

東証プライム市場に上場しました

みなさんこんにちは。CFOの野村です。


今朝のリリースの通り、東証プライム市場に本日正式に上場しました。改めて、これまで当社を支えていただいた多くのステークホルダーの皆様に御礼申し上げます。今後、若干の期間を経て、TOPIX等の株価指数にも追加されることとなります。


来週の株主総会に向け、幸運にもクリス、マット、キーランなど英国メンバーも含めた執行役と、会長の田村も日本にいましたので、本日の上場セレモニーにも全員で参加することができました。これからの成長に向けて気持ちを新たに、力を一つにして前進していきます。





さて、株主の皆様はお手元に招集通知が届いているかと思いますが、今年の株主総会は以下の通り開催予定です。総会後には軽食を交えての株主の皆様との懇談会も予定しておりますので、是非ご参加いただければと思います。詳細はこちらもご参照ください。

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【株主総会】

日時:3月23日(木) 10:00開始(受付9:30開始)

場所:グランドアーク半蔵門(東京都千代田区隼町1-1)

※入場には議決権行使書が必要です

【株主懇談会】

※入場には株主総会終了後にお渡しする「株主懇談会参加証」が必要です。株主総会にご参加されずに株主懇談会のみご参加の株主様は、所定フォーマットにお名前、ご住所を記入いただき、ご本人様確認をさせていただきます。何卒ご了承いただきますようお願いいたします。

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また、翌日の3月24日には、大阪と名古屋で個人投資家向け説明会を開催予定です。こちらはどなたでも参加できますが、事前の申し込みが必要です。まだ若干席に余裕もありますので、ご興味あれば是非お申込み下さい。詳細はこちらもご参照下さい。

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【説明会|大阪会場】

日時:3月24日(金) 10:30開始(受付10:15開始)

場所:大阪梅田ツインタワーズ・ノース 26 階(大阪市北区角田町8-1)

参加:こちらよりお申込み下さい


【説明会|名古屋会場】

日時:3月24日(金) 15:00開始(受付14:45開始)

場所:ミッドランドホール 会議室B(名古屋市中村区名駅 4-7-1 ミッドランドスクエアオフィスタワー5F)

参加:こちらよりお申込み下さい

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コロナウイルス蔓延の影響で株主の皆様との対面での交流が途絶えておりましたが、今年はそれを復活できることを一同、楽しみにしております。


今後とも、どうぞよろしくお願いします!

2023年3月8日水曜日

東証プライム上場が承認されました

みなさんこんにちは。CFOの野村です。

 

先ほどリリースの通り、東証からプライム市場への上場承認を受けました。

これまで長きにわたり当社を支えていただいた、数多くのステークホルダーの皆様に、この場を借りて厚く厚く御礼を申し上げます。

 

創薬は一つの薬が患者さまに届くまで比較的長い時間がかかり、技術や病気についての深い理解を求められる一方で、一つの発明・一つの薬が全世界の病気に苦しむ患者さまの人生を大きく変える可能性のある、とても意義が大きく夢がある事業です。今回の東証の判断に感謝するのと同時に、東証プライム市場に上場することでより多くの皆様に当社を知っていただける可能性のあることを嬉しく思い、今後も更なる企業価値向上に努めてまいります。

 

今後ともご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます!

2023年2月15日水曜日

2022年12月期決算を発表しました

みなさんおはようございます。CFOの野村です。


2月14日(火)に2022年12月期決算を発表し、決算説明会を開催しました。決算説明会にご参加いただいた皆様、ありがとうございました。詳細はリンクをご覧いただければと思いますが、以下でポイントを絞って解説させていただきます。


決算短信

決算説明資料

決算説明会動画 (WEBCASTのマークをクリック)


●業績の概要

売上高は155億円で前年度から12%減少しました。これは主に、21年にニューロクライン社からの大型の契約一時金114億円がありましたが、22年はアッヴィ社とイーライリリー社からの契約一時金が46億円に留まったためです。アッヴィ社とイーライリリー社からは、既に77百万ドル(22/12期の平均レート換算で約101億円)の契約一時金を受領していますが、これまでにもご案内の通りIFRSの会計基準に従い、22年に計上された46億円以外の部分は、23年以降に順次、売上げとして計上される見込みです。一方、マイルストンは約73億円となり、21年の32億円から増加し、契約一時金の減少分の一部を補いました。また、当社は売上高の90%以上を米ドルで受け取っていますので、期中のドル円の平均為替レートが、21年の110円から22年は131円に円安に振れたことも、円ベースでの売上高の下支えとなりました。


【主要決算数値(説明会資料:P6)




23年の費用見込みについて、研究開発費は80~100億円(22年は74億円)、販管費は42.5~47.5億円(22年は43億円)としています。為替前提は決算短信P6とP10をご覧いただきたいのですが、為替の影響を除くと研究開発費が約15%増、販管費はフラットとなっています(いずれもレンジ中央値)。23年には、将来のより大きなライセンスを目指し、最低2品目の自社開発品の臨床試験を開始する予定ですので、研究開発費の増加が見込まれますが、過度な費用増にはならないよう、これまで通りコントロールを図っていきます。


【23年12月期の費用見込み(説明会資料:P7)




●開発パイプライン

個別の進展はリリースでも開示していますが、主要パイプラインとその進捗を決算説明会資料P16-18に整理しています。個別アップデートの詳細は以下の通りです。


Verily社 - 22年1月にアルファベット社の子会社のVerily社と提携を開始しましたが、Verily社の免疫機能(細胞)に関する膨大なデータベースとAIを駆使し(参考)、既にファースト・イン・クラスになりうる複数の創薬ターゲット(GPCR)を特定しました。期待通りの成果が得られたことに一同とても喜んでおり、また、免疫分野に残るGPCRをターゲットとした創薬機会の多さにも、改めて驚いています。

ジェネンテック社 - 提携を開始した2019年からちょうど3年が経過しました。この3年間でジェネンテック社との間で5つの初期段階のマイルストーンを達成しており、順調にプログラムが進んでします。ターゲットには低分子を使うもの、高分子(抗体など)を使うものなど、モダリティも多様で今後の開発進展に期待しています。

アッヴィ社 - 22年8月に契約一時金40百万ドル、総額マイルストン12億ドルの、新たな創薬提携を結びました(参考)。アッヴィ社とは2019年にも炎症性疾患をターゲットに創薬提携を結んでいますが、今回は神経疾患がターゲットになります。1つ目の提携での信頼関係が2つ目の創薬提携に繋がったのは、我々の仕事が高く評価されていることでもあり、とても嬉しく思います。1つ目の提携でも、12月に新たな進展に伴い10百万ドルのマイルストーン受領を発表しました(参考)。

ファイザー社 - 当社との提携から生み出された経口GLP-1作動薬(PF-070815732)から非常に強力なフェーズ1試験のデータが発表されました(参考)。ファイザー社もコメントしている通り、先行薬のリベルサスに対して、大きく差別化が期待できる可能性があるベスト・イン・クラスの医薬品候補で、12月のファイザー社の説明会でも大きく取り上げられています(参考)。同じく12月に、ファイザー社のフェーズ2試験の開始(糖尿病/肥満)により、当社は10百万ドルを受領しました(参考)。

ニューロクライン社 - 当社が導出しているM4作動薬(NBI-1117568)のフェーズ2試験の開始の目途が立ち(参考)、さらに先行する米カルナ社から良好なデータが発表されました(参考)。米カルナ社のKarXTは、副作用を抑えるため作動薬と拮抗薬を合剤にしていることに加え、1日2回の投与が必要です。薬自体を精密にデザインすることで副作用を抑え、かつ1日1回の投与でよい我々の化合物はベスト・イン・クラスとなる可能性があると考えています。8月にはフェーズ2試験のINDがFDAに受領されたことで30百万ドルのマイルストンを受領し(参考)、その後、10月にフェーズ2試験が開始されました(参考)。

イーライリリー社 - 22年12月に契約一時金37百万ドル、総額マイルストン7億ドルの、新たな創薬提携を結びました(参考)。イーライリリー社が最も得意とする、糖尿病・代謝性疾患の複数ターゲットを対象とし、今後、新規の新規の低分子ヒット化合物の創出を進めていきます。


【主要パイプラインと進捗(決算説明会資料:P16-18)






●その他

22年度は8月までは発表できる進展は多くありませんでしたが、1年が終わってみれば2つの新規の創薬提携(アッヴィ社、イーライリリー社)、2つのフェーズ2試験の開始(M4作動薬、GLP-1作動薬)を含む、多くの進捗がありました。医薬品の研究開発では四半期ごとでは進捗が見えづらいことは今後もあり得えますが、研究開発自体は絶え間なく進めていきますので、温かく見守っていただければありがたいです。また、プラットフォームも引き続き高い生産性を維持しており、上記2社との創薬提携の原動力となっただけではなく、アーリーな段階ですが多くの自社開発品を生み出し続けています。

一方で、説明会資料のP32の通り、いくつかの開発品では優先度を下げたり、ポジションを変更しています。これには当社の判断、提携先の判断の両方がありました。医薬品の開発は残念ながら全ては成功はしません。ですので、アーリーな段階であっても、基礎のデータ、競争環境、そして、それによる将来の市場見通しの変化に合わせ、迅速に投資方針を切り替え、よりポテンシャルの高い開発品へ資金を振り分けることが、結果的に開発の成功率と投資効率を高め、企業として中長期で安定的に成長するために必須だと考えています。今後も主要パイプライン一覧(今回の説明会資料のP16)では、常にポテンシャルの高い、フレッシュな開発品をお示ししていきます。

最後に東証プライム市場への上場については、以前からご案内の通り、引き続きそれを目指して取り組みを進めています。プライム上場の可否は東京証券取引所の判断によりますので、我々からは確定的なことは申し上げられませんが、それにふさわしい企業となるよう改めて社内体制を総点検するとともに、当社の状況について説明を尽くしていきます。



今後とも、どうぞよろしくお願いします!

2023年1月16日月曜日

J.P.モルガン・ヘルスケア・カンファレンスに登壇しました

みなさんおはようございます。CFOの野村です。

年末にリリースの通り、先週の1月9日~12日に第41回J.P.モルガン・ヘルスケア・カンファレンスがサンフランシスコで開催され、当社はCEOのクリスが11日にプレゼンを行いました(資料と動画はこちらをご覧下さい)。このカンファレンスはヘルスケア業界で最大のカンファレンスの一つで、今年は3年ぶりのリアルでの開催となりました。当社もプレゼンのみならず、複数のチームに分かれて製薬企業、バイオ企業、海外投資家と多数のミーティングをすることができました。

 


また、今回のカンファレスでは、パートナー企業からも我々が関連するプログラムについて、いくつかの発表やQ&Aでの言及がありました。主なポイントは以下の通りです。

●ファイザー社(資料トランスクリプト
 PF-07081532(Ph2b試験中)を含むGLP-1作動薬について
  • 市場全体が$90Bn(約12兆円)に成長すると期待されるGLP-1作動薬のうち、ファイザー社の化合物は$10Bn(約1.3兆円)の売上げとなりえる
  • 競合の化合物(リリー社のもの)と異なり、ファイザー社の化合物は「フルアゴニスト」であり、適切に用量を上げることで、より高い効果が見込めると期待している
  • (他社から遅れての上市になるのでは?という質問に対し)試験は非常に早く進んでおり、他社に先んずるとは言わないまでも、変わらないタイミングを目指している
  • コロナワクチンでは通常8年かかることを8カ月で達成した。そして、GLP-1作動薬についても同様のことを考えている(”this is the same clinical development machine”

●ニューロクライン社(資料
 NBI-1117568(M4作動薬/Ph2試験中)、NBI-1117570(M1/M4作動薬)、M1作動薬
  • NBI-1117568(M4作動薬)に続いて、いくつかのムスカリン作動薬の臨床試験が開始されることで、ムスカリン作動薬のフランチャイズを拡大する予定
  • NBI-1117570(M1/M4作動薬)の開発コードが確定し、臨床試験開始が今年達成予定の目標に


今後とも、どうぞよろしくお願いします!

2022年12月21日水曜日

ファイザー社のPh2b試験が開始されました

みなさんおはようございます。CFOの野村です。

先ほどリリースの通り、当社との共同研究から生み出されたファイザー社の次世代の経口GLP-1作動薬(PF-07081532)のPh2b試験について、最初の被験者への投与を開始され、当社は10百万ドル(約13億円)のマイルストーンを受領します(参考)。なお、本マイルストーンは2022年12月期の第4四半期の売上高として、一括で計上される予定です。

PF-07081532は2型糖尿病と肥満を対象として開発されており、今年7月のファイザー社の第2四半期決算説明会以降、ファイザー社の発表などに合わせて本ブログでも度々紹介してきました。詳しくは以下の記事もご参照下さい。Ph2b試験自体のデザインや患者組入れは11月の時点で発表されていましたが、今回、スクリーニング期間を経て最初の被験者に投与されたことで、本マイルストーンが発生しました。




ファイザー社はPF-07081532について現在780名のPh2b試験を実施中(NCT05579977)で、2024年の第1四半期(1-3月)にその結果が発表される予定です。GLP-1作動薬は糖尿病と肥満に対する最新の治療薬として注目されており、ファイザー社の予想では2030年までに市場全体は900億ドル(約12兆円)へと拡大、その中でファイザー社の次世代の経口GLP-1作動薬はシェア10%強の100億ドル(約1.4兆円)の売上高が期待されています。

PF-07081532は、2015年に開始された我々とファイザー社の戦略的提携から生み出されたもので、我々は開発や商業化の進展に伴って、1ターゲットあたり189百万ドルのマイルストーンの他、売上の一定%のロイヤルティを受領します(参考)。我々にとっては初期の契約であったため、今回のPh2b試験開始のマイルストーンは10百万ドルと巨額ではありませんが、上記のような大きなニーズのある領域で当社の創薬プラットフォーム技術(StaR技術)が活用可能であること、また、将来的なロイヤルティ収入の可能性からも、我々も開発進展を楽しみに見守っています。


今後とも、どうぞよろしくお願いします!



【2022年12月期に発表した進捗(一時金/マイルストン収入と関連するものに絞って整理)】
発表日四半期内容収入の種類今期の売上高
8月2日(参考3Qアッヴィ社と新たな創薬提携を締結契約一時金契約一時金40百万ドルの一定割合
8月5日(参考3Qニューロクライン社がM4作動薬のPh2試験(IND)を開始マイルストン30百万ドル
12月13日(参考4Qアッヴィ社との創薬提携が進展しマイルストーンを受領マイルストン10百万ドル
12月16日(参考4Qイーライリリー社と新たな創薬提携を締結契約一時金契約一時金37百万ドルの一定割合
12月21日(参考4Qファイザー社のGLP-1作動薬のPh2試験が開始マイルストン10百万ドル

2022年12月16日金曜日

イーライリリー社と新たに創薬提携しました

みなさんおはようございます。CFOの野村です。

先ほど、米イーライリリー社との間での、複数のターゲットを対象とした新たな創薬提携を発表しました(参考)。契約一時金の37百万ドル(約50億円)を受領することに加え、総額マイルストーンは694百万ドル(最大・約940億円)、さらに売上高に応じた段階的ロイヤルティを将来的に受領する可能性があります。ターゲットの数は開示できないのですが、イーライリリー社が得意とする糖尿病・代謝性疾患に関連する可能性のある、複数のGPCRが対象になります。

イーライリリー社は売上高で世界第12位の米国の大手製薬企業で、特に糖尿病領域では世界でTop3に入る企業です(参考:バイオセクター入門/P8)。直近では、糖尿病・肥満治療薬として成長が著しいGLP-1作動薬関連市場でも、MounjaroやTrulicityなどいずれも1兆円かそれ以上のピーク売上高が予想される製品群を持ち、よりその存在感が高まっています。このようなトッププレーヤーと、彼らが最も得意とする分野で、両社の強みを活かして革新的な薬を生み出すための研究開発ができることを、一同とても楽しみにしています。

なお、リリースにも記載の通り、契約一時金の37百万ドル(約50億円)は一括で受領しますが、これまでの創薬提携と同様にIFRS(国際財務報告基準)のルールに則り、損益計算書には今年の第4四半期と、それ以降の一定期間に分かれて計上される予定です。

創薬は今年の契約が、来年すぐに製品として花開くという世界ではありませんが、引き続き最先端のテクノロジーを患者さんのお役に立てるべく、着実に進んでいきたいと思っています。


今後とも、どうぞよろしくお願いします!



【2022年12月期に発表した進捗(一時金/マイルストン収入と関連するものに絞って整理)】
発表日四半期内容収入の種類今期の売上高
8月2日(参考3Q米アッヴィ社と新たな創薬提携を締結契約一時金契約一時金40百万ドルの一定割合
8月5日(参考3Qニューロクライン社がM4作動薬のPh2試験(IND)を開始マイルストン30百万ドル
12月13日(参考4Qアッヴィ社との創薬提携が進展しマイルストーンを受領マイルストン10百万ドル
12月16日(参考4Q米イーライリリー社と新たな創薬提携を締結契約一時金契約一時金37百万ドルの一定割合

2022年12月13日火曜日

ファイザー社の説明会が開催されました

みなさんおはようございます。CFOの野村です。


先ほど日本時間の朝7時半過ぎに、ファイザー社の主要開発品を集めた5時間にわたる説明会「Pfizer Near-Term Launches + High-Value Pipeline Day」が終了しました(案内資料)。我々との提携から生み出された経口GLP-1作動薬のPF-07081532を含む開発品が紹介され、さらに後半のHigh-Value PipelineセッションのQ&Aでは、質問の約半分が経口GLP-1作動薬に集中し、数あるファイザー社の開発品の中でも非常に高い注目度がうかがえるものでした。プレゼンテーションやQ&Aで登場した新たなポイントは以下になります。




【新たに注目されるポイント】

  • 2030年までにGLP-1作動薬市場は900億ドル(約12兆円)に拡大し、その中で経口GLP-1作動薬は全体の約30%のシェアである270億ドル(約3.8兆円)の規模となる見通し
  • ファイザー社の経口GLP-1作動薬は、他の経口薬と比較しても優れた有効性、安全性、食事制限の無い飲みやすさを兼ね備えており、ピーク売上高は100億ドル(1.4兆円)を想定
  • (リリー社の経口GLP-1作動薬候補や営業力との競合という質問に対し)生体内でそもそも機能しているペプチドがフルアゴニストであることを考えると、フルアゴニストであることが望ましいと考えており、ファイザー社の経口GLP-1作動薬はそのプロファイルと合致している。GLP-1作動薬というカテゴリーは現在急成長中で、その中で確実にシェアを取っていく
  • (競合となりうる既存品・開発品を踏まえた開発スピードという質問に対し)経口GLP-1作動薬は、新型コロナウイルスワクチンと同じく光速プロジェクト(light-speed project)にファイザー社内で指定されており、ファイザー社として最速で開発を進めていく
  • 既に治療法が確立されている2型糖尿病と、特に市場が急成長している肥満症は異なる市場であり、異なる普及シナリオを想定している



ファイザー社からの説明、そして会場内からの質問も、販売後を見据えた市場規模や競争環境、実際の普及シナリオなどに焦点が当たったもので、これまでよりも一段踏み込んだディスカッションが行われている印象でした。我々も2024年の第1四半期(1-3月)に発表が予定されている現在のPh2b試験の結果に期待しつつ、その後の市場展開にも注目したいと思います。


今後とも、どうぞよろしくお願いします!



【2022年12月期に発表した進捗(一時金/マイルストン収入と関連するものに絞って整理)】
発表日四半期内容収入の種類今期の売上高
8月2日(参考3Q米アッヴィ社と新たな創薬提携を締結契約一時金契約一時金40百万ドルの一定割合
8月5日(参考3Qニューロクライン社がM4作動薬のPh2試験(IND)を開始マイルストン30百万ドル
12月13日(参考4Qアッヴィ社との創薬提携が進展しマイルストーンを受領マイルストン10百万ドル

アッヴィ社からマイルストーンを受領

みなさんおはようございます。CFOの野村です。

先ほどリリースの通り、米アッヴィ社との提携が進んだことで、10百万ドル(約14億円)のマイルストーンを受領します(参考)。アッヴィ社とは2020年6月には炎症性疾患・自己免疫疾患について、2022年8月には神経疾患について、それぞれ創薬提携を結んでいますが、今回のマイルストーンは、2020年6月の提携の研究開発が前進したことによるのものです。なお、本マイルストーンは2022年12月期の第4四半期の売上高として、一括で計上される予定です。

具体的なマイルストーンの内容や、ターゲットとなっているGPCRは残念ながらお示しできませんが、研究段階ながら順調に開発が進んでいることを、一同とても喜んでいます。なお、2020年の提携時のリリースにある通り、新規で魅力的な炎症性疾患・自己免疫疾患の治療薬となる可能性のある開発候補品になります。

当社は2015年のファイザー社をスタートに、このような創薬提携を武田薬品(2019年)、ジェネンテック社(2019年)、アッヴィ社(2020年+2022年)と締結してきました。最初のファイザー社との提携からは、現在、GLP-1作動薬、CCR6拮抗薬、MC4拮抗薬の3つの開発品が臨床試験に進むなど極めて順調に開発が進んでおり、今後は他のパートナーからも進捗をご報告できればと思っています。


今後とも、どうぞよろしくお願いします!


【2022年12月期に発表した進捗(一時金/マイルストン収入と関連するものに絞って整理)】
発表日四半期内容収入の種類今期の売上高
8月2日(参考3Q米アッヴィ社と新たな創薬提携を締結契約一時金契約一時金40百万ドルの一定割合
8月5日(参考3Qニューロクライン社がM4作動薬のPh2試験(IND)を開始マイルストン30百万ドル
12月13日(参考4Qアッヴィ社との創薬提携が進展しマイルストーンを受領マイルストン10百万ドル

2022年11月11日金曜日

3Q決算を発表しました

みなさんこんにちは。CFOの野村です。


本日、3Q決算を発表しました。詳細な数字は決算短信(参考)をご覧いただきたいのですが、売上高86億円(前年同期は36億円)、営業赤字6億円(前年同期は42億円の赤字)となりました。3Qでは主にニューロクライン社のからのマイルストン30百万ドル(参考)と、アッヴィ社との新規の戦略的提携に伴う契約一時金40百万ドルの一部(参考)が計上されました。尚、アッヴィ社の契約一時金は、今年の4Q、また来年以降にも継続的に計上される予定です。


【セグメント別の売上高(決算短信:P6)】
(億円)
項目2021年3Q
(1-9月)
2022年3Q
(1-9月)
増減詳細(最新決算について)
マイルストン/契約一時金13.759.5+335%ニューロクライン社、アッヴィ社からの収入
ロイヤルティ17.019.2+13%ノバルティス社の3製品*の売上からの収入(一部、円安が影響)
医薬品販売-0.50.8-オラビ錠の国内販売
その他5.77.0+23%主に提携先からのFTE/研究開発支援金
合計35.986.4+141%
*シーブリ、ウルティブロ、エナジア


また、3Q決算と同時にMiNA社について約18億円の減損を発表しました(参考)。これは年初からの世界的なバイオセクターを含めたグロース株の下落(S&P Biotechnology Indexで約30%)が未上場の企業評価にも波及している点、また、MiNA社の現状を踏まえた会計上の処理になります。会計上の処理ですので、我々から現金の支払いなどはありません。また、先月の10月をもってMiNA社は当社の持分法での連結対象から除外されましたので、今後はPLの持分法による投資損益は発生しません(3Qまでで7.6億円発生)。


3Q(7-9月)には、ニューロクライン社のNBI-1117568のPh2試験のIND受理、アッヴィ社との新規提携、ファイザー社のGLP-1作動薬の進展など、我々の事業にとって本質的にとても意味のある進展がありました。今年も残すところ2か月を切りましたが、気を抜くことなく、着実に事業を前進させて参ります。


今後とも、どうぞよろしくお願いします!


【2022年12月期に発表した進捗(一時金/マイルストン収入と関連するものに絞って整理)】
発表日四半期内容収入の種類今期の売上高
8月2日(参考3Qアッヴィ社と新たな戦略的提携を締結契約一時金契約一時金40百万ドルの一定割合
8月5日(参考3Qニューロクライン社がM4作動薬のPh2試験(IND)を開始マイルストン30百万ドル

2022年11月2日水曜日

ファイザー社とニューロクライン社が3Q決算を発表

みなさんおはようございます。CFOの野村です。

昨夜遅くにファイザー社の第3四半期決算が発表され、決算説明会が開催されました。資料はこちらをご覧いただきたいのですが、我々との提携から生み出された、経口GLP-1作動薬のPF-07081532についても、スライド数枚で解説されています。既に発表されていた情報も含まれますが、決算説明会での口頭での質疑の内容と合わせ、ポイントは以下になります。




  • PF-07081532は2型糖尿病と肥満を対象に、フェーズ2b試験が開始(NCT05579977
  • 注射剤と同じレベルの有効性を持ちうる、1日1回経口投与のフルアゴニスト(注1)
  • フェーズ2b試験では、フェーズ1b試験よりも高用量の260mgをテスト
  • フェーズ2b試験の2型糖尿病では、早期の有効性と安全性の差を見るためリベルサス(既存薬)とも比較
  • 2024年の第1四半期(1-3月)にフェーズ2b試験のデータ解析を予定
  • Danuglipronのフェーズ2b試験(肥満)の結果も踏まえ、フェーズ3試験に進む化合物を選択
  • 長期ビジョン(2030年時点)の売上増には、GLP-1作動薬などが含まれる

(注1)フルアゴニスト・・・生体内の物質と同様に完全な活性を発揮するもの。部分的な活性しか示さないパーシャルアゴニストと区別される。一部のGLP-1作動薬(候補)は、パーシャルアゴニストであることが知られている。




また、昨晩はニューロクライン社の3Q決算発表もありました。資料はこちらになりますが、先日フェーズ2試験が開始されたNBI-1117568をはじめ、我々からライセンスしている化合物については引き続き、順調な開発が進んでいます。




今後とも、どうぞよろしくお願いします!


【2022年12月期に発表した進捗(一時金/マイルストン収入と関連するものに絞って整理)】
発表日四半期内容収入の種類今期の売上高
8月2日(参考3Qアッヴィ社と新たな戦略的提携を締結契約一時金契約一時金40百万ドルの一定割合
8月5日(参考3Qニューロクライン社がM4作動薬のPh2試験(IND)を開始マイルストン30百万ドル