2026年8月7日金曜日

2026年12月期第2四半期決算を発表

皆様こんばんは、IRヘッドの都築です。

本日8月7日(金)に2026年12月期第2四半期決算を発表いたしました。
2026年12月期1H決算は売上収益189.1億円、コア営業利益64.9億円、営業利益18.8億円となりました。1Qに引き続き1Hでも黒字化達成を報告いたしました。
2026年下期に向けては新規提携(総額10億米ドル超)、新規導入、LillyによるOX2プログラムのアップデート、NxAQの進捗にご注目頂けたらと思います。


決算ハイライト

決算短信

最新版のコーポレートプレゼンテーション(8/7更新)

説明会資料

以下ポイントを絞ってご説明します。

 

主要決算数値

詳細な数字は決算短信(リンク)をご覧いただければと思いますが、売上高189.1億円(昨年は150.9億円)、営業利益18.8億円(昨年は27.6億円の赤字)、コア営業利益は64.9億円(昨年は3.6億円)となりました。
ピヴラッツ・クービビックの売上貢献に加えて、計8件のマイルストン達成(Centessa社、Eli Lilly社、Neurocrine社、AbbVie社等)が寄与し、売上収益、営業利益ともに大幅な増加を示すことができました。
費用面では、研究開発費は1Qに引き続き肥満領域への投資による増加はあったものの、自社臨床試験開発費の減少が寄与し、期初想定通り(通期予想に対する進捗率:50%)に進んでおります。販管費に関しても期初想定通り(同:49%)です。

 

【売上高、営業損益・コア営業損益】



【決算のブレークダウン】


コマーシャル事業はピヴラッツの堅調な売上(63.3億円)、クービビックの売上貢献(36.0億円)により売上収益99.7億円(前年同期比11%増)でした。販管費のコントロール(前年同期比29%減)により利益率は大きく増加しており、コア営業利益は45.9億円(前年同期比38.4%増)で、トップラインの伸びよりも大きく増加しております。前年はcenerimodのViatrisへ導出した契約一時金10百万米ドル(約15億円)があったことを踏まえれば、利益成長の点は特筆すべき点かと思います。
プラットフォーム事業はマイルストンによる売上収益が増加、研究開発費の減少が寄与しコア営業利益は約19.1億円(前年同期比48.7億円増)となりました。販管費は一見すると増加に見えますが、バックオフィス人員のプラットフォーム事業への一部移行・統合を昨年実施したことによるもので、予算に対する進捗率は想定通りです。


【ピヴラッツの売上状況】



ピヴラッツは売上高63.3億円(前年同期比9.1%増加)と通期計画(138-142億円)に対し順調な進捗を示しております。例年4Qに患者数が増える傾向にあり、通期計画達成に対する懸念はありません。
クービビックに関しても売上高36.0億円(前年同期比126.9%増加)と通期計画(50-60億円)に対し強めの進捗を示しております。DORA内での数量シェアは9%台前半となっております。アジア地域では、韓国での販売承認申請を発表(2027年に承認取得予定)、台湾での販売承認取得を発表しております。引き続きAPAC地域でもプログラムの価値最大化に努めてまいります。

 

【今後の展望】


2026年以降における開発進捗では、Centessa社、Eli Lilly社、AbbVie社、Neurocrine社においてマイルストン達成を報告しました。1Hでは計8件の達成で、堅調な業績を出すことができております。Centessa社に関しては最大78億米ドルでEli Lilly社との買収完了が発表されました。既にEli Lilly/Centessa社のORX750はP2/3試験のプロトコルが公開されており、同剤のP2a試験結果のアップデート含め、開発戦略が注目されます。

創薬提携ではEli Lilly社(代謝性疾患領域)、AbbVie社(神経疾患領域)で進捗し、提携がアクティブに進行中であることを示すことができました。
Neurocrine社はDireclidineに関してP3試験結果を2027年2H、2028年に報告すると計画しており、引き続き2027年の結果公表が注目されます(ブログ)。

2026年中のイベントでは、新規提携(総額契約規模10億米ドル超)、日本向けの開発品導入、NxAQプログラムのアップデート、LillyによるOX2プログラムの進捗等に注目頂けたらと思います。

 

2Q決算発表以降にアナリスト/機関投資家から頂いた主な質問

1) 米国ではバイオ企業の株価が再び回復してきている一方、日本市場は依然として弱い状況。このような環境を踏まえ、日本国外での上場や、他社による買収についてどのように考えているか?

企業を適正に評価してもらえる市場への上場を検討することは、自然なことだと考えています。一方で、当社は日本で創業し、日本市場に上場していることを誇りに思っており、日本での上場を廃止することは考えておりません。したがって、選択肢としては、デュアルリスティング(重複上場)やスピンオフによる上場などがあります。後者については、取締役会がすでに中期計画の一環として検討しており、そのような場合には、当社の肥満症領域のパイプラインやNxAQの一部パイプラインが強力な価値創出ドライバーになると考えています。現在の株価は当社のファンダメンタル価値を大きく下回っています。

2) 現在のNxeraの適正価値について、どのように考えているか

アナリストの目標株価の中央値は、1,800円から1,900円程度です。これはアナリストによる保守的な評価だと考えています。私たちは自社の適正価値を理解しており、当社内部で行っているリスク調整後キャッシュフローに基づく評価モデルでは、アナリストコンセンサスを大きく上回る価値が示されています。契約や各種合意に含まれる機密情報を把握しているのは当社自身であり、それらをどのように価値評価すべきかを最もよく理解しているのも当社だからです。もう一つの参考材料として、LillyはCentessaを63億米ドルで買収し、NBIXの時価総額は160億米ドルです。そして、これらの企業のパイプラインのすべて、または大部分はNxeraのプラットフォームから生み出されたものです。

3) 研究開発費・販管費の進捗率をどう考えるのか?

会社想定通りの進捗です。研究開発費で50%、販管費で49%の進捗率です。下期にかけては本日ご説明したNxAQのコスト等も見込んでおります。研究開発費は前期比約15億円減少していますが、減少に寄与した主要因は、自社臨床試験開発品(EP4作動薬、GPR52作動薬等)の約17億円減少、事業再構築に伴う合理化等で約7億円減少、増加に寄与した主要因は肥満関連で約6億円増加、為替で約2億円です。

4) Vamoroloneの開発状況、市場規模等に関してアップデートを教えてください

2027年下期に承認申請を計画しております。開発品導入時の社内計画から考えると1年程度前倒しができている状況となります。vamoroloneに関しては日本/APACでのピークセールスとして100-200億円を計画しております。また適応拡大を目指す中で、本説明会でご紹介させて頂いたのは福山型先天性筋ジストロフィー(FCMD)、小児ネフローゼ症候群、若年性皮膚筋炎(JDM)になります。

 5) EP4作動薬、GPR52作動薬の導出状況に関して教えてください

GPR52作動薬、EP4作動薬共に複数社と交渉中です。タームシートでのやり取りが行われているとご理解ください。進捗があり次第報告させてください。前回回答時から考えに変わりはなく、P1試験ながら有効性のシグナルが見えていることが、強みだと再認識してきております。本日の説明会資料において、2026年を目標とする新規提携(契約金額総額10億米ドル超)を記載させていただいており、進捗をお待ちいただけたらと思います。説明会では、あくまで大手製薬への導出が最優先であり、仮に大手製薬と導出ができない場合には、著名なベンチャーキャピタルの資金を活用した新会社設立(spin-off company, SpinCo)の選択肢もあると説明しております。

6) ORX750のP2/3試験結果、レジストレーショナルプログラムの開始は?

Centessa社はEli Lillyによる買収の完了を発表しており、Eli Lillyによる進捗発表を我々も待っております。Eli Lillyの決算説明会資料(p18, P53 Link)においても追加され、P2/3試験の内容が紹介されております。P2/3試験の主要評価項目は先行薬と同様に12週時点のMWT(覚醒維持検査)になります(Link)。
説明会ではOX2プログラムに関して“Cleminorextonは、Best-in-classとなる可能性のあるオレキシン2受容体作動薬であり、Central hypersomniasを対象とするP2/3試験で検討されている。Orexin biologyは睡眠・覚醒サイクルの調節に重要な役割を果たす。また、睡眠障害は多くの神経疾患、神経変性疾患、神経精神疾患に関連している。Centessaから取得したパイプラインには、より広範な疾患を治療できる可能性があると考えている。”とコメントしております。

 7) MaplightのML-007C-MAのP2試験結果に関してどう考えるのか?

NBI-1117568/Direclidineは、Cobenfy、ML-007C-MAと比較して、唯一QDで有効性を示しており、引き続き服薬面での差別化が可能と考えられます。MaplightのML-007C-MAのP2試験では、1日2回投与(BID)群は、主要評価項目である投与5週時点のPANSS総スコアのベースラインからの変化量において、プラセボに対して統計学的有意差を示したものの、1日1回投与(QD)群では有意差を示しませんでした。BID群のデータは、PANSS総スコアの変化量について、プラセボ調整差−4.5pt、Cohen’s d(effect size)0.37。一方、QD群はプラセボ調整差−2.8pt、Cohen’s d 0.23、p=0.110でした。間接比較ではありますが、BID投与のCobenfyは2本のP3試験で、それぞれプラセボ調整差−9.6pt、−8.4pt、Cohen’s dは0.61、0.60でした。当社創製のムスカリンプログラムであるNBI-1117568/Direclidineは、P2試験の20mg QD群で、プラセボ調整差−7.5pt、Cohen’s d 0.61でした。試験期間などが異なるため単純比較には注意が必要ですが、数値上ではCobenfyおよびDireclidineがより大きな効果量を示しています。当社創製のDireclidineは、最初のP3試験結果が2027年に見込まれており、今後の結果にご注目いただければと思います。これらの内容はブログにも記載済みです。

 8) 製品における2030年目標:400-500億円とはどんな内訳でしょうか?

2030年ビジョンにおける、製品売上高(現行製品+新製品)の目標が400-500億円です。主にPivlaz、Quviviq、Vamoroloneが寄与します。これにはプラットフォーム事業における契約一時金やマイルストンは含まれておりません。契約一時金+マイルストンは2030年ビジョンにおいて100-150億円程度と見込んでおります。

本日の説明会ではより力のこもったコメントになったかと思います。
引き続きよろしくお願い申し上げます。

2026年8月3日月曜日

塩野義製薬が27/3期1Q決算を発表しました

 皆様こんばんは、IRヘッドの都築です。

塩野義製薬が決算を発表しておりますので、クービビックに関してコメントさせて頂きます。

塩野義製薬(決算説明会資料はこちら

決算説明資料ではクービビックの26年度1Q(4-6月)実績が発表されました。1Q売上高は15億円(前年同期1億円)で通期予想67億円(上期予想29億円)に対して、順調な進捗を示しました。塩野義製薬からの説明会等でのコメントが待たれますが、同社上期予想に対する進捗率は高い印象です。

当社のクービビックの26/12期売上予想は50-60億円(製品供給+ロイヤリティ)で、当社1Q(1-3月)で約14億円を達成しております。2Qの数字を含む当社の決算発表・説明会は共に8月7日(金)を予定しております。


(参考)
2026年12月期第2四半期 決算説明会開催のご案内
<開催概要>
開催日時: 2026年8月7日(金)17:00 – 18:00 (説明・質疑応答)
出席者:    
代表執行役社長CEO    Chris Cargill
CFO 野村 広之進
COO   前田 敏宏
CSO 兼 Nxera Pharma UK社長 Patrik Foerch

開催方法:    Zoomウェビナーによるオンライン開催  
参加登録:    こちらより事前登録をお願いいたします。

引き続きよろしくお願い申し上げます。

2026年7月31日金曜日

Neurocrineが決算を発表、ムスカリンプログラムでは競合企業のデータが発表

皆様、こんばんは。IRヘッドの都築です。

提携先のNeurocrineが決算を発表したのでコメントさせて頂きます。パイプラインは引き続き順調に進捗しており、引き続きM4作動薬DireclidineのP3試験結果が2027年イベントとして注目です。ムスカリンプログラムでは競合薬のデータが発表されておりますが、1日1回、食事制限なしという差別化の観点で変わりなしです。同日開催のカンファレンスコールでもNeurocrineは”we saw in our phase two trial a very clean GI profile, no weight gain, no food effect once a day, no titration."と言及しております。


Neurocrine
の決算が発表(プレゼンテーション資料はこちら
M4作動薬NBI-1117568/Direclidine
・計4本のP3試験(対象:統合失調症)が進行中。重要なP3試験の結果は2027年2H、2028年に公表予定
双極性障害(躁病相)に対するP2試験試験も進行中。

M1/M4作動薬NBI-1117570
・統合失調症に対するP2試験が進行中

M1作動薬NBI-1117567
・アルツハイマー病における認知機能に対するP1試験が進行中、カンファレンスコールでは”NBI-567 that will be soon starting a phase two study in Alzheimer's cognition."と言及されておりました。

M1/M4作動薬NBI-1117569
・アルツハイマー病における精神症状
に対するP1試験が進行中、2027年にP1b試験結果公表予定





競合企業MaplightがP2試験結果を発表
ムスカリンプログラムにおける競合企業Maplightの
ML-007C-MAのP2試験結果が発表されております。発表後株価は下落しておりました。同剤のP2試験では、1日2回投与(BID)群は、主要評価項目である投与5週時点のPANSS総スコアのベースラインからの変化量において、プラセボに対して統計学的有意差を示したものの、1日1回投与(QD)群では有意差を示しませんでした。BID群のデータは、PANSS総スコアの変化量について、プラセボ調整差−4.5pt、Cohen’s d(effect size)0.37。一方、QD群はプラセボ調整差−2.8pt、Cohen’s d 0.23、p=0.110でした。

間接比較ではありますが、BID投与のCobenfyは2本のP3試験で、それぞれプラセボ調整差−9.6pt、−8.4pt、Cohen’s dは0.61、0.60でした。当社創製のムスカリンプログラムであるNBI-1117568/Direclidineは、P2試験の20mg QD群で、プラセボ調整差−7.5pt、Cohen’s d 0.61でした。試験期間などが異なるため単純比較には注意が必要ですが、数値上ではCobenfyおよびDireclidineがより大きな効果量を示しています。

ML-007C-MAの試験では、プラセボ調整差は比較的小さいものの、統計学的有意差を示しました。また、プラセボ群のPANSS改善幅は−7.2ptで、Cobenfyの−11.6pt、−12.2ptやDireclidineの−10.8ptと比較して、プラセボ群の改善幅が小さく抑えられていました。

NBI-1117568/Direclidineは、今回比較した3剤の中では唯一、QDで有効性を示しており、引き続き服薬面での差別化が可能と考えられます。当社創製のDireclidineは、最初のP3試験結果が2027年に見込まれており、今後の結果にご注目いただければと思います。


引き続き宜しくお願いいたします

2026年6月30日火曜日

AbbVie社との創薬提携において4件目のマイルストン達成、10百万ドル受領

 皆様、こんばんは、IRヘッドの都築です。

神経疾患をターゲットとしたAbbVie社との創薬提携で、24年6月、25年9月、26年4月に続く4件目のマイルストンを達成しました(プレスリリース)。これにより当社は10百万ドル(約16億円)を受領いたします。本マイルストンは、大半を2026年に残りを2027年以降に収益計上をする予定です。

AbbVie社とは2022年8月から神経疾患の創薬提携をスタートしており(提携開始のプレスリリース)、2024年6月に創薬提携における最初のマイルストンを達成(プレスリリース)、2025年9月に2件目のマイルストンを達成(プレスリリース)、2026年4月に4件目のマイルストンを達成(プレスリリース)、2026年4月に続く4件目の進展になります。本提携の開始以降、当社は短期的に想定されていた4件すべての研究開発マイルストンを達成し、AbbVie社から合計40百万米ドルの支払いを受領しています。

2022年の契約では初期マイルストン(最大40百万米ドル)、開発・販売に係る総額マイルストン最大12億米ドル、販売高に応じた段階的ロイヤリティを受領する権利を有しておりました。今回達成した具体的な内容やターゲットとなっているGPCRの詳細は残念ながらお話しすることはできませんが、アクティブに進捗していることがお分かりいただけたらと思います。
今後開示できるタイミングとなりましたらご報告させていただきます。


本日(6月30日)ですが18時より第3回医薬・バイオ・ヘルスケア合同セミナーを開催予定です。
登録用URL: https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_I-o6f2RXSIa1AtX_n5-yrQ
業界を広く理解できるセミナーにしたいと考えております。


今後とも宜しくお願い申し上げます。

2026年6月9日火曜日

ジェフリーズヘルスケアカンファレンスでの発表内容

 皆様、こんばんは。IRヘッドの都築です。


ネクセラファーマの経営陣はニューヨークで開催されたジェフリーズヘルスケアカンファレンスに参加してきました。Fireside Chat、投資家との議論の内容を以下に整理しました。

要点

・肥満/代謝領域での自社パイプラインの進捗が良好、First-in-class → Best-in-classへの戦略転換が結実しつつある
・Ph2 ready の2資産(NXE'744、NXE'149)の導出契約は引き続き交渉中で年内に最低1件の成約を目指す。EP4拮抗薬(NXE'732)は他社でも良好な結果が報告され追い風
・第1四半期はコマーシャル/プラットフォームの両事業で黒字化。ロンドンにAI創薬の完全子会社を立ち上げ、強みは蓄積されたGPCRの独自データにある

1. パイプライン最注目領域は肥満/代謝領域

パイプラインでは社内・提携の両面で進捗は良好ですが、将来を見据え、最も期待を寄せるのは肥満/代謝ポートフォリオ。注射剤が支配する市場に対し、利便性・拡張性・アクセス拡大につながる経口薬を競争軸とし、GLP-1・Amylin・GIP等に注力している。独自の創薬基盤(NxStaR構造技術)により、低親和性の新規分子からでも構造情報を生成でき、構造ベース設計で1〜2サイクル・少数の合成分子で有効性を100〜1,000倍に高められた。GLP-1では主要な経口候補と構造的に異なり、結合様式が差別化され、分子複雑性も低いこと、Amylinでは複数の足場にまたがる新規候補を持つことを強みに挙げた。提携においても1QにEli Lillyとの肥満領域でマイルストンを達成しており、順調な進捗が確認できている。

2. 導出交渉は引き続き継続中、2026年中に最低1件の導出を目指す

EP4作動薬NXE'744(対象:IBD)、GPR52作動薬NXE'149(対象:統合失調症)は共にP2 readyの資産であり、導出契約締結に向けて複数社と協議中。2026年中に最低1件の契約締結を目指す。EP4拮抗薬NXE'732(対象:がん)はP2試験(胃がんを含む4がん種)をCancer Research UKが実施しており、グローバル権利は当社が保有している。EP4拮抗薬では小野薬品工業のONO-4578がASCO2026で良好なデータを発表しており、当社の今後のデータにも注目されたい。既に得られているデータでは用量制限毒性なしであり、Best-in-classの可能性がある。


3. 第1四半期業績は両事業共に黒字化を達成

第1四半期はコマーシャル事業、プラットフォーム事業ともに黒字化を達成。2026年の優先事項はIFRSベースの通期黒字化と規律あるコスト削減。2026年に導入したvamoroloneはPivlazとの販売シナジーが70%程度あり、既存体制で効率的に上市可能。2030年に向けては、売上収益500億円以上、営業利益率30%以上を掲げ、WAVE1パイプラインからのロイヤルティ流入を土台に「高成長・高収益の日本バイオファーマ」を目指す方針。


4. AI創薬(ロンドン完全子会社)の武器はこれまでに社内で蓄積された膨大なGPCRデータ

完全子会社をロンドンに設立し、新規採用に加えケンブリッジから一部研究者が異動し、2Qに稼働開始。強みは「AIそのもの」ではなくGPCR特化にあるとし、機械学習はAIブーム以前から当社プラットフォームの一部であり、現在臨床段階にある新規分子の設計にも寄与してきた。差別化要因は、構造化された独自データ(自社ウェットラボの蓄積)であり、公開データでは到達できない水準にある


5. その他のトピック

Eli LillyによるCentessa買収は、ネクセラファーマの技術で設計された分子の品質への強い裏付けであり、Eli Lillyの開発力に期待したい。日本・APAC(中国除く)向けに後期開発段階の1件以上の導入を優先。


動画を閲覧することも可能ですので、ご覧ください(Link


引き続きよろしくお願い申し上げます。

2026年5月12日火曜日

塩野義製薬が26/3期決算を発表しました

 みなさんこんばんは、IRヘッドの都築です。

塩野義製薬が決算を発表しておりますので、クービビックに関してコメントさせて頂きます。

塩野義製薬(決算説明会資料はこちら

決算説明資料ではクービビックの25年度実績、26年度予想が発表されました。25年度売上高は26億円(1Q:1億円、2Q:3億円、3Q:7億円、4Q:15億円)で通期売上予想25億円を達成しておりました。26年度売上予想は67億円(上期29億円、下期37億円)を示しました。25年度4Q(1-3月)で15億円の売上高を達成していることを踏まえて頂けたらと思います。塩野義製薬は26年3月に精神科領域でうつ病治療薬ザズベイの販売を開始しており、同領域でのクービビックのさらなる浸透にも期待したいです。

当社のクービビックの26/12期売上予想は50-60億円(製品供給+ロイヤリティ)です。1Qで約14億円を達成しており、順調に進捗しております。


引き続きよろしくお願い申し上げます。

2026年5月11日月曜日

GPCR標的プログラムの導出契約(総額MS:275百万米ドル)の進捗

 皆様、こんばんは、IRヘッドの都築です。


本日、GPCR標的プログラムの導出契約の進捗およびシリーズA資金調達への一部出資を発表いたしました(プレスリリース)。こちらは2月12日に発表していたGPCR標的プログラムのライセンス契約締結における進捗として、ライセンス契約先であるベンチャー企業(企業名非開示)が実施するシリーズA資金調達において、著名なヘルスケアに特化したベンチャーキャピタル(VC)2社と共に参加いたします。経済条件も一部開示できる状況となりました。


我々が伝えたい要点は以下の3点です。

1) ヘルスケアに特化したVCと共同で、当社のGPCR標的プログラムの開発を行うためにベンチャー企業を設立、SeriesA資金調達にも参加

2) 最大総額275百万米ドル(約430億円)のマイルストン、段階的ロイヤリティを受領する権利に加え、一部株式を保有、日本およびアジア太平洋の一部地域の権利を保有

3) Eli Lillyによる買収合意が発表されたCentessa社に続くアセット・スピンアウトモデルの確立へ


1) に関して、2月12日発表の進捗として、ヘルスケアに特化したVC2社と共にシリーズA資金調達に参加します。これらの資金により、当社の創薬プラットフォームNxWave™を用いて創製されたGPCR標的プログラムの前臨床試験加速し、グローバルでの臨床試験開始に向けた開発推進が可能となります。

2) に関して、経済条件の一部を開示できました。総額マイルストンも前臨床試験の段階の導出であれば、良い水準感と思っていたけるのではないかと思います。また日本及びアジア太平洋の一部地域の権利も保有できており、将来的な我々のコマーシャル事業にも寄与できる可能性があります。

3) に関して、既に成功例を示したCentessa社(26年3月にEli Lillyと最大78億米ドルで買収合意)に続く同じモデルでの設立となります。このスピンアウトモデルにより、当社はNxWave™から生まれる難易度の高いGPCR標的プログラムをグローバル臨床試験へと加速させる一方で、株式持分、マイルストンおよびロイヤルティを保持することが可能です。今後もこのようなモデルは推進していきたいと思います。


ベンチャー企業名、VC2社含めて開示できず申し訳ありません。
我々としては開示したかったですが、今後進捗があればお伝えさせていただきます。
引き続きよろしくお願い申し上げます。

2026年5月1日金曜日

2026年12月期第1四半期決算を発表

 みなさんこんばんは、IRヘッドの都築です。

 

本日5月1日(金)に2026年12月期第1四半期決算を発表いたしました。
2026年12月期1Q決算は売上収益112.6億円、コア営業利益55.0億円、営業利益32.4億円となりました。
1Qは7件のマイルストンを達成したことが高い進捗率につながりました。
2Q以降も上市製品の売り上げ拡大、複数のマイルストン、新規導入・提携に関してリリースできるように社員一丸となって進み続けてまいります。

 

決算ハイライト

決算短信

最新版のコーポレートプレゼンテーション(5/1更新)

以下ポイントを絞ってご説明します。

 

主要決算数値

詳細な数字は決算短信(リンク)をご覧いただければと思いますが、売上高112.6億円(昨年は66.4億円)、営業利益32.4億円(昨年は21.9億円の赤字)、コア営業利益は55.0億円(昨年は6.3億円の赤字)となりました。
ピヴラッツ・クービビックの売上貢献に加えて、7件のマイルストン達成(Centessa社、Eli Lilly社、Neurocrine社等)が寄与し、売上収益、営業利益ともに大幅な増加を示すことができました。
費用面では、研究開発費は肥満領域のプロジェクトの増加はあったものの、自社臨床試験開発費の減少が寄与し、期初想定通り(通期予想に対する進捗率:25.2%)に進んでおります。販管費に関しても期初想定通り(同:25.1%)です。

 

【売上高、営業損益・コア営業損益】

 


【決算のブレークダウン】

コマーシャル事業はピヴラッツの堅調な売上(29.2億円)、クービビックの売上貢献(14.1億円)、販管費のコントロールにより利益率は大きく増加しており、コア営業利益は約21.6億円(前年同期比+1.2億円)。前年はcenerimodのViatrisへ導出した契約一時金10百万米ドル(約15億円)があったことを踏まえれば、利益率の改善はご理解しやすいかと思います。
プラットフォーム事業はマイルストンによる売上収益が増加、研究開発費の減少が寄与しコア営業利益は約33.4億円(前年同期比+60.0億円)となりました。販管費は一見すると増加に見えますが、バックオフィス人員のプラットフォーム事業への一部移行・統合を昨年実施したことによるもので、予算に対する進捗率は想定通りです。


【ピヴラッツの売上状況】

ピヴラッツは売上高29.2億円(前年同期比21.3%増加)と通期計画(138-142億円)に対し順調な進捗を示しております。例年4Qに患者数が増える傾向にあり、通期計画達成に対する懸念はありません。
クービビックに関しても売上高14.1億円(前年同期比117.6%増加)と通期計画(50-60億円)に対し順調な進捗を示しております。アジア地域では、韓国での販売承認申請を発表(2027年に承認取得予定)、台湾での販売承認取得を発表しております。引き続きAPAC地域でもプログラムの価値最大化に努めてまいります。

 

【2026年のイベントカレンダー】


2026年以降における開発進捗では、Centessa社、Eli Lilly社、AbbVie社、Neurocrine社においてマイルストン達成を報告しました。1Qでは計7件の達成で、堅調な業績を出すことができました。Centessa社に関しては最大78億米ドルでEli Lilly社との買収契約合意が発表されました。Centessa社のORX750はP2試験中であり、Eli Lilly社による開発進展に期待しております。
創薬提携ではEli Lilly社(代謝性疾患領域)、AbbVie社(神経疾患領域)で進捗し、提携がアクティブに進行中であることを示すことができました。
Neurocrine社はNBI-'570(M1/M4作動薬)のP2試験の患者投与開始(22.5百万米ドル受領)を発表しました。Neurocrine社は下期にかけてもムスカリンプログラムの開発進捗が見られる予定で注目です。
今後のイベントでは、引き続き複数のマイルストンが期待できるほか、新規提携・新規導入に関しても注目頂けたらと思います。

 

1Q決算発表以降にアナリスト/機関投資家から頂いた主な質問

1) 研究開発費・販管費の進捗率をどう考えるのか?

会社想定通りの進捗です。下期にかけては株主総会の動画でもご説明したAI+Qプラットフォームのコスト等も見込んでおります。研究開発費は前期比約8億円減少していますが、減少に寄与した要因は、自社臨床試験開発品(EP4作動薬、GPR52作動薬)の約7億円減少、事業再構築に伴う合理化等で約4億円減少、増加に寄与した要因は肥満関連で約2億円増加、為替で約1億円です。

2) ORX750のP2試験結果、レジストレーショナルプログラムの開始は?

Centessa社はEli Lillyと買収合意を発表しており、Eli Lillyによる進捗発表を我々も待っております。大きな金額での買収(最大78億米ドル)が実施されたことも踏まえれば、一般的に考えてブレーキが踏まれることはなく、アクセルが踏まれると考えております。アップデートがあれば報告させていただきます。直近のEli Lillyの1Q説明会では、引き続きベストインクラスの可能性は言及しましたが、データや開発計画に関するアップデートはありませんでした。

 3) 1Qでマイルストン達成が7件とのことだが、AbbVie、Lillyも全額入っているのか?

AbbVie等は1Qに一部が計上されております。1Qに一括で計上したものではなく、2Q以降も一部が計上されます。

4) Lucerastatの開発計画に関して教えてください

Lucerastatは競合薬の状況をみつつ計画を前進させています。進捗があり次第報告させてください。外部環境の変化をお伝えさせて頂くと、Lucerastatの開発元のイドルシア社は2026年2月にファブリー病に対するP3試験のプロトコルを発表しております。2026年2月に競合薬のSanofiのVenglustatは2本のP3試験(対象:ファブリー病)のうち1本のP3試験結果が報告され、主要評価項目が達成できなかったと報告しております。

5) Vamoroloneの開発状況に関してアップデートを教えてください

PMDAとの協議を予定しており、26年2Qには見通しが立つのでお待ちいただけたらと思います。仮にブリッジング試験が必要な場合でも、大規模にはならないと考えており、今期ガイダンスの研究開発費において十分賄えると思っております。1Qにおける研究開発費も期初想定通りの進捗率です。

 6) EP4作動薬、GPR52作動薬の導出状況に関して教えてください

GPR52作動薬、EP4作動薬共に複数社と交渉中です。進捗があり次第報告させてください。P1試験ながら有効性のシグナルが見えていることが、強みだと再認識してきております。このあたり含めて進捗があり次第、ご報告させてください。


引き続きよろしくお願い申し上げます。

2026年4月20日月曜日

AbbVie社との創薬提携において3件目のマイルストン達成、10百万ドル受領

皆様、こんばんは、IRヘッドの都築です。

神経疾患をターゲットとしたAbbVie社との創薬提携で、24年6月、25年9月に続く3件目のマイルストンを達成しました(プレスリリース)。これにより当社は10百万ドル(約16億円)を受領いたします。本マイルストンは、大半を2026年に残りを2027年以降に収益計上をする予定です。

AbbVie社とは2022年8月から神経疾患の創薬提携をスタートしており(提携開始のプレスリリース)、2024年6月に創薬提携における最初のマイルストンを達成(プレスリリース)、2025年9月に2件目のマイルストンを達成(プレスリリース)、今回は2025年9月に続く3件目の進展になります。

2022年の契約では初期マイルストン(最大40百万米ドル)、開発・販売に係る総額マイルストン最大12億米ドル、販売高に応じた段階的ロイヤリティを受領する権利を有しておりました。今回達成した具体的な内容やターゲットとなっているGPCRの詳細は残念ながらお話しすることはできませんが、アクティブに進捗していることがお分かりいただけたと思います。


当社のコーポレートプレゼンテーション資料におけるイベントとして、下記イベントは順調に進捗しております。
CentessaのORX750/cleminorextonに関してはCentessa/Eli Lillyの進捗発表を我々も待っている状況です。Eli Lillyの決算発表は米国時間4月30日です。


今後とも宜しくお願い申し上げます。

2026年4月14日火曜日

台湾における不眠症治療薬ダリドレキサントの製造販売承認取得

  皆様こんばんは、IRヘッドの都築です。


本日、台湾においてQUVIVIQ®(ダリドレキサント、台湾製品名:科唯可®)の承認取得を発表しました(プレスリリース)。特筆すべきは以下2点かと思います。

・患者数400万人から500万人の台湾において承認取得

迅速審査指定制度(Streamlined Review Designation)を通じた承認


当社は製剤を供給し、Holling Bio-Pharma Corp.は申請・承認、流通および販売を担います。当社は今回の承認に伴いマイルストンを受領(金額は非開示)、販売に関する初期マイルストンや、純売上高に対するロイヤリティおよび製品供給による収益を受領する権利を有しています。QUVIVIQ®は、日本の承認申請資料を活用し、TFDAの迅速審査指定制度(Streamlined Review Designation)を適用して承認されました。同制度により、台湾での審査期間短縮を実現し、申請から約半年で承認を取得することができました。

今回の承認は当社にとって日本に次ぐ新たな市場での市販後製品の提供の第一歩となります。現在韓国でも薬事審査が進行中(参考)ですが、ネクセラファーマの製品を通じて日本のみならず、様々な国の患者さんの健康にますます貢献できるよう、引き続き取り組んでまいります。


引き続きよろしくお願い申し上げます。

2026年4月13日月曜日

M1/M4作動薬NBI-1117570のP2試験開始で22.5百万ドル受領

 皆様、こんにちは。IRヘッドの都築です。


本日、M1/M4作動薬NBI-1117570に関して統合失調症に対するP2試験の最初の被験者投与開始を報告し、Neurocrine社よりマイルストン受領を発表しました。金額は22.5百万米ドル(約35.7億円)であり、リリースに記載の通り全額1Qに計上される見込みですので、1Q決算を考える上でも重要な要素の一つとなります。


現状のNeurocrine社が進めるムスカリンプログラムの現状は以下の通りです。


同プログラムにおける最大の注目は、M4作動薬NBI-1117568のP3試験結果であり2027年にも一部試験結果が公表予定です。M1受容体作動薬NBI-1117567に関しては、2026年にフェーズ2試験を開始する計画をNeurocrineが示しております。M1受容体作動薬に関しては、本提携に基づき開発される全適応症において、一定の例外を除いて、当社が日本での開発販売権を保有しております。今後のプログラムの進捗を心待ちにしております。


4月9日にはEli Lilly社との糖尿病及び代謝性疾患における複数のターゲットを対象にした研究開発・商業化に関する提携(ターゲットは契約により非開示)において2つ目の開発マイルストン達成、マイルストン受領(金額は契約により非開示)を発表しました(プレスリリース)。2025年6月に続く進捗となります。Eli Lilly社は先日、当社提携先Centessa社の買収合意も発表しており、当社におけるEli Lillyの存在感はかなり大きいものになってきております。


当社の1Q決算は5月1日(金)15時半を予定しています。
Eli Lillyの決算は米国時間4月30日であり、買収合意したCentessa社のパイプラインに関する進捗コメントがあるかどうかに、当社としても注目しております。


引き続き宜しくお願い申し上げます。


2026年4月1日水曜日

Eli LillyによるCentessaの買収発表

皆様、こんにちは。IRヘッドの都築です。 


昨日、提携先であるCentessa 社を、Eli Lilly社が買収を発表しました。
率直に大手製薬企業であるEli Lilly社がCentessa社のオレキシンプログラムをしっかりと評価してくれたことを嬉しく思いますし、上市された際には製薬業界で最も時価総額の大きなEli Lilly社が販売してくれることを心強く感じております。

Centessa社のニュースリリース全文は、以下リンクのよりご参照ください。
Lilly to acquire Centessa Pharmaceuticals to advance treatments for sleep-wake disorders – Centessa Pharmaceuticals


我々が伝えたい要点は以下の3点です。

  • Centessa社のオレキシン2作動薬シリーズ(cleminorexton/ORX750、ORX142、ORX489)は当社とCentessa社が共同で生み出しました。これら3つを含めた全てのオレキシン2作動薬シリーズについて、マイルストンとロイヤルティを受領する権利があります。また過去の契約の経緯から、Centessa社の株式の一部も保有しています
  • 製薬で世界1位の時価総額を誇るEli Lilly社により、オレキシンプログラムの価値最大化が期待できます。売上の最大化に加え、展開地域の拡大、さらに適応症は現在の睡眠・覚醒障害にとどまらず、より幅広い神経領域へ展開される可能性もあります
  • 当社はEli Lilly社と、現在も代謝疾患および肥満症領域において提携関係にあり、今回の発表を通じて、当社のサイエンスが改めて高く評価されたと考えています

今後の注目は、ORX750のP2a試験の続報結果になります。
当社では2025年11月のデータ速報の際にも、ブログでコメントしており、これらのデータのアップデートに注目となります。ご参照ください。
下記は競合薬含めたEvaluate Pharmaによる売上コンセンサス(2026年3月末時点)です。これらの予想がどのように変化していくのかにも注目したいです。


引き続きよろしくお願いいたします。




2026年3月23日月曜日

決算説明会・機関投資家/アナリスト取材におけるQ&Aの整理

  皆様、こんばんは。IRヘッドの都築です。


弊社の決算説明会で回答しきれなかった質疑応答、アナリスト・機関投資家とのMtgにおける質疑応答、よくあるお問い合わせに関して整理させていただきました。3月中下旬には香港・シンガポール中心に海外投資家とのMtgも実施しており、これらの質疑応答も含めております。
一部回答できないご質問もあることはご了承ください。


 経営全体

1) 昨年は大赤字。今期なぜ黒字に?ガイダンスを示した背景は?

今期は予見可能なマイルストン金額も大きく、保守的にも黒字化は示せると考えたためガイダンスを開示するに至っております黒字化に大きく寄与するのはプラットフォーム事業のマイルストン金額125億円、全体におけるコスト削減効果によります。業績予想としては、売上収益 338億円-488億円、営業利益 7億円-157億円のレンジを開示しています。幅150億円には新規導出による一時金を想定しています。最有力候補はGPR52作動薬、EP4作動薬になります。各薬剤5社以上との交渉を進めております。金額感や時期は決算説明会含めて適宜報告させていただけたらと思います。


2) 経営としての覚悟は?

今期ガイダンスを示したこと、代表執行役の株式購入に関しても、経営としての覚悟を示した形です。2026年は営業利益7億円は最低達成ラインと考え、導出候補もしっかりと導出を達成し、よりアップサイドとなれるように努力してまいります。導出は相手もあることではありますので、進捗状況などは決算説明会などでアップデートさせてください。


3) 2030年と2035年までの中期および長期スケジュール表を提示してほしい

現時点で2030年までの途中のロードマップは開示できておりません。一方で2025年1月のvamoroloneの導入契約締結により、2030年ビジョンの達成向け大きく前進しました。今後の当局との議論によりスケジュール感を共有できる状態になりましたら、情報共有させていただきます。当社は今後も開発品の導入を積極的に行ってまいります。


4)ロイヤルティ収入の目線感の開示はないのか

ロイヤルティ収入の定量的な開示は実施しておりません。ロイヤルティ収入に貢献する可能性が高い製品としては既にP3試験が開始されているM4作動薬や2026年にもレジストレーショナルプログラムが開始される予定のORX750等があります。3月に注力した機関投資家向けマーケティングではM4作動薬に関する質問が多く、我々も2030年ビジョンのロイヤルティ収入においては同剤の大きな貢献を期待しております。


5) 役員報酬の減額に関して詳細を教えてほしい

役員報酬に関しては2月のリリースの通り、大幅な減額を発表しております。最終的な金額は代表執行役社長は業績連動型報酬(賞与)の85%、執行役は業績連動型報酬(賞与)の70%削減を発表しております。当社の役員報酬は基本報酬、賞与、株式報酬から構成されておりますが、この中の賞与が大幅に削減された状況です。


6) 上場株式の売却は何を指しているのか?

企業名の詳細は解答できませんが、当社が保有する上場企業の株式の一部を売却いたしました。


7) 単体決算でUKの減損(評価損)を計上した理由

個別決算(日本基準)における連結子会社株式評価損を発表しましたが、本件は個別決算に適用される日本基準と連結決算に適用されるIFRSの会計基準の相違によるものであり、

連結業績に与える影響はありません。


8) RSU付与からJESOPへの変更に関して

2025年11月に日本国内に居住する従業員を対象としたRSU 制度を見直し、J-ESOP制度を導入・移行することを決定いたしました。本制度は退職時等にポイントに基づく給付となるため、従業員個人が税制的なメリットを享受できることや、RSU 制度で生じやすいとされる特定時点での売却集中を緩和することが期待されます。J-ESOP制度への移行により特定時点での売却による株式市場への影響が避けられると考えております。


9) 2026年の1つ以上の価値の高い提携契約を締結にGPCR標的プログラムの導出は含まれるのか?

GPCR標的プログラムの導出も重要なニュースであり、お伝え出来たことをうれしく思いますが、目標設定内の契約締結には含まれません。我々は新規導出として最優先候補としてEP4作動薬、GPR52作動薬の導出を目指しております。特にEP4作動薬に関してはインドメタシン負荷試験の結果以降に特に引き合いが強くなっている印象です。



パイプライン(自社)

1) 肥満領域の導出の進捗状況を教えてください

肥満領域は2027年以降の導出が現実的と考えております。肥満領域のパイプラインは2025年よりさらにアクセルを踏んでいる通り、開発は順調に進捗しておりますが、2026年はGPR52作動薬、EP4作動薬の導出活動に事業開発部門において大きなリソースが割かれると思いますので、肥満領域における導出は現実的には2027年以降となると思われます。もちろん我々の期待を満たす金額感となれば優先順位を変更してまいります。


2) EP4作動薬の開発方針に関して説明してほしい

EP4作動薬はインドメタシン負荷試験データ開示後、アクティブに交渉が進行中ですEP4作動薬はインドメタシン負荷試験コホート1が完了、中間解析も完了しております。被験者の追加は不要であり、最終データ読み出しは2026年3月までに完了する予定です。予備データ解析において、NXE’744 投与群でインドメタシン誘発透過性が約50%有意に低下を示しており、小腸での標的受容体の活性化(エンゲージメント)ができていることが確認されております。既に大手製薬企業5社以上からの引き合いがあり、秘密保持契約を締結し交渉を進めております。進捗がアップデートされ次第報告させていただきます。


3) GPR52作動薬の進捗状況を説明してほしい

GPR52作動薬は全てのデータセットを取り終え、アクティブに交渉が進捗中です。既に大手製薬企業を含む5社以上からの引き合いがあり、秘密保持契約を締結し交渉を進めております。進捗がアップデートされ次第報告させていただきます。


4) EP4拮抗薬の導出のタイミング等説明してほしい。

P2a試験後の導出が基本です。経済条件によっては早期導出も考えております。EP4拮抗薬NXE'732は現在4つの疾患に対してP2a試験が実施中です。提携に関してはP2a試験終了後が基本シナリオですが、既にP1試験の初期データは入手出来ていることから経済条件次第では早期導出の可能性もございます。EP4拮抗薬は同じメカニズムで小野薬品のONO-4578が良好なP2試験結果を発表しており、2026年中に学会で詳細結果も発表する見込みであり、我々も注目しております。同プログラムの重要性・価値は高まっていると認識しております。


5) クービビックの売上に関して2026年売上予想50-60億円は達成可能ですか?

2026年も2025年同様に予想レンジの売上達成は可能と考えております。2026年に関しても、2025年同様に製品供給による売上計上が大きく占める予定であり、計画達成は可能と考えております。製品としての売上高の開示は塩野義製薬の27/3期ガイダンス発表に注目頂けたらと思います。我々としては塩野義製薬の26/3期1-3月の売上動向(単月での売上動向)が、27/3期の売上動向を予想する上で重要であり、これらの数値の公表に注目しております。


6) クービビックのAPAC領域での導出の進捗状況は?

詳細を申し上げることはできませんが着実に進捗しております。説明会資料のイベント欄にvamoroloneも含めてAPACでの導出を記載しております。進捗発表までお待ちください。


7) クービビックに関して台湾、韓国の状況を教えてください。

韓国では26年1月にP3試験終了、26年3月に承認申請発表、27年に承認の計画です台湾ではHolling社と提携しており、26年上市の計画です。


8) Lucerastatの開発計画に関して教えてください

Lucerastatは競合薬の状況を考慮して開発計画を考えております。進捗があり次第報告させていただきます。Lucerastatの開発元のイドルシア社は2026年2月にファブリー病に対するP3試験のプロトコルを発表しております(参考)。2026年2月に競合薬のSanofiのVenglustatは2本のP3試験(対象:ファブリー病)のうち1本のP3試験結果が報告され、主要評価項目が達成できなかったと報告しておりました(参考)。



パイプライン(提携)

1) ニューロクライン社に導出しているパイプラインに関してマイルストン受領のタイミングは開示できませんか?

契約条件にかかわるため開示できません。P1試験開始時のマイルストンがないことに対してご質問を多くいただいておりますが、マイルストンに関しては各種取り決めがあり、すべての条件が揃った上でマイルストンが支払われます。まだトリガーされていないとご理解ください。26/12期に当社はマイルストン合計で約125億円を計画しておりますが、もちろん一部金額にニューロクライン社への導出プロジェクトのマイルストン達成が含まれております。


2) M4作動薬NBI’568/Direclidineの進捗状況は順調でしょうか?登録施設などアップデートありますか?

NBI’568/Direclidineは計4本のP3試験が順調に進捗しております。FDA申請に必要な2本のピボタル試験に関しては1本は既に登録施設が20施設(2026年3月時点)となっております。長期安全性を確認するP3試験、再発予防に対するP3試験等も含めて順調に進捗していると確認しております。ムスカリンプログラムで競合しているBMS社は説明会でもCobenfyの適応拡大の試験結果(ADEPT-1/2/4試験)が注目されており、我々もムスカリンプログラム全体としても業界において注目されると考えております。



3) Centessa社とのOX2作動薬(ORX750/ORX142/ORX489)の開発アップデートしてください

Centessa社のオレキシンプログラムは順調に開発が進行中ですCentessa社は3Q決算発表時にパイプライン進捗を公表しているので、4Q決算にも我々は注目しております。ORX750は2026年1Qにレジストレーショナルプログラム開始(承認申請のための試験)、ORX142は2026年1Qに患者対象の試験開始、ORX489は2026年1QにP1試験開始に関して、3Q決算発表時に計画を示しておりました。何故P3試験という言葉を使用しないのか、という質問も頂きますがCentessa社がレジストレーショナルプログラムという文言を使用しており、我々もそれに倣っております。



4) OX2作動薬(ORX750/ORX142/ORX489)の売上予想はありますか?

当社から開示できる情報はありませんが、Evaluate Pharmaによるコンセンサス予想は開示されております。ORX750は2032年に1,577百万米ドルの売上予想が開示されております(2026年3月17日時点)。我々は1桁前半のロイヤルティ収入を獲得できる予定です。ORX142、ORX489に関してはEvaluate Pharmaによるコンセンサス予想は現時点でございません。


5) Pfizer社によるCCR6拮抗薬(PF’894)、MC4拮抗薬(PF’669)の開発状況は?

MC4拮抗薬(PF’669)はPfizer社の開発進捗開示を待っている状況です。CCR6拮抗薬(PF’894)に関してはPfizer社が開発中止を決定しております。


6) Pfizer社で開発中止が発表されたGLP-1作動薬PF-06954522の現在の状況は?

相手先のあることなので非開示とさせてください。公開できるタイミングとなりましたらしかるべきタイミングに開示させて頂きます。一方で社内では異なるケモタイプを有するGLP-1作動薬を開発中です。社内における肥満薬パイプラインの中長期的な価値創出に向けても尽力してまいります。


7) TMP-301の開発状況を教えてください。

引き続き状況は変わっておらず申し訳ありませんが、TMP-301は現在Tempero Bio社にて今後の選択肢を検討している段階です。具体的な一時停止理由は開示されておらず、当社も同社の方針決定を待っています。


8) AbbVieやEli Lillyとの契約に関してプログラム数はいくつあるのか?

非開示となります。しかしながら複数以上がアクティブに進行しているとご理解ください。カタリストイベントに記載している通り、2026年も引き続き開発進捗が期待できます。


9) AbbVieやEli Lillyのような創薬提携をさらに拡大することはしないのか?

現状では創薬提携よりも導出を優先的に進めています。創薬提携のオファーは引き続き多いものの、社内の研究リソースが必要で、結果、研究開発費が一定期間、高止まりしやすくなります。我々は肥満・代謝・内分泌疾患等によりアクセルを踏んでおり、研究人員をフル活用するうえでも、新規創薬提携ではなく、自社品の創出とその後の導出にリソースを集中させたいと考えています。


10) Cenerimodの臨床試験の状況は?

Cenerimodに関しては日本を含むP3試験が現在進行中です。P3試験のPrimary completionは2026年10月と記載があり、結果公表に注目しております。機関投資家・アナリストとのMtgでも、P3試験結果が年内に期待されると認識している方は少ない印象です。20252月に当社は同剤の日本及びAPACの権利をViatris社に導出しており、Viatris社が開発を主導しております。我々は日本におけるCenerimodの承認取得時のマイルストンに加えて、ライセンス対象地域における純売上高に応じたロイヤリティを受領する権利を有しており、当社にとって重要な開発品です。


11) GPCR標的創薬プログラムの導出の内容は?

契約上の理由により、何も開示できていないリリースで申し訳ありません。ただ弊社内で開発を進めていたシーズの一つであり、そのシーズを導出契約できた状況です。もちろんGPR52作動薬やEP4作動薬・拮抗薬ではありません。今回の導出により、先方企業が開発を主導し、研究開発費を投じてくれる状況となりました。当社はターゲット非開示のプログラムも含めて30以上のプログラムを保有しており、今後も同様な提携は機会があれば実施してまいります。



その他

1) 企業側が個人投資家を増やそうと努力しても、掲示板等の投稿内容を見て、敬遠してしまう個人投資家もいるのではないか?

→ご指摘いただき有難うございます。ご指摘の点は、当社としても重要な課題と認識しております。当社でも掲示板等における投稿内容は確認しており、特に極めて悪質なものにつきましては、必要に応じて当社としても対応を考えております一方で、そのような対応には一定の時間と費用を要するため、少々お時間を頂けたらと思います。

当社として最も重要なことは、事業を着実に前進させ、その成果を企業価値・事業価値の向上として示し、最終的に株価という形でもご評価頂ける状態をつくることだと考えております。投資家の皆さまに信頼していただけるよう努めてまいります。


2) 空売り機関投資家は経営陣との直接ヒアリング等を通じた情報で取引を行っているのですか?

→機関投資家の中でどのファンドが空売りをしているのかを判断することは難しいです。しかしながらコミュニケーションの中で見えてくるものはあるので、対策はできていると考えております。バイオセクターにおける空売りは大きな問題であり、一つの改善として事業進捗を示すカタリストの重要性は我々も認識しております。このセクターにおいて1社でも大きく打ち返すような会社が出てこれば、空売り環境は大きく変わると考えており、その点でも業界全体として何とかしたいと考えております。


3) ISSのレポートの反対理由は何ですか?

→ROEのみの観点でISS社は反対推奨しており、我々としては自社の見解をリリースさせて頂きました。それ以外の要件での反対理由はありません。


4) 対談動画の続報はありますか?どんなことを考えているのか?

→対談動画、また別の企画に関して検討しております。もし他社で実施しているような企画があれば教えて頂けたら幸いです。4月以降にアクセル加速させていただきます。改めて昨年ご登壇いただいたJICベンチャー・グロース・インベストメントのベンチャーキャピタリスト浅井義晴様、個人投資家の五味大輔様には本当に感謝申し上げます。


5)海外投資家からのコンタクトは増加していますか?

ガイダンス発表後、特に増加しております。


引き続きよろしくお願い申し上げます。