●3Q決算
金曜日に3Q決算を発表しました。詳細な数字は決算短信(参考)をご覧いただきたいのですが、売上高55億円(前年同期は86億円)、コア営業赤字39億円(前年同期は13億円の黒字)となりました。今年はここまで、大きなマイルストン収入や新規契約に伴う進捗はありませんでしたので、短信P9の内訳の通り医薬品売上とロイヤルティが売上の3/4以上の約43億を占めており、例年と異なり安定収益が売上の中心となりました。
また、これまでの短信にもありましたが、今回の3Q決算からは1ページ目にも「コア営業利益」を記載しています。これは7/20のイドルシアファーマジャパン等(IPJ/IPK)の買収に伴い、会計上、一時的な費用や非現金費用などが多くなっており、これらを除いたより本業・キャッシュベースに近い利益をお示しするためです。R&D Dayの資料のP29にこれらを整理し、コア営業利益ベースの「そーせいグループ(旧)」と「IPJ/IPK」の損益計算書のサマリーを示していますのでご参考下さい。IPJ/IPKは買収後の2.4カ月で6億円超のコア営業利益となっていますが、ここには10月末のダリドレキサントの申請に伴う15億円のマイルストン収入はまだ含まれていません。
説明会でもお話しの通り、年末に向けより事業を前進させるべく、そーせいグループ(旧)、IPJ/IPKとも、一同全力で取り組んでいきます。
●R&D Day
R&D dayでは主にヘプタレス社のパイプライン進捗とIPJ/IPKのピヴラッツ、ダリドレキサントの開発・販売動向を説明させていただきました(資料)。今年も多くの研究開発で進展がありましたが、特にGLP-1やGIP、さらにはその先のターゲットは、糖尿病・肥満症さらにはそのさらに先の疾患への拡大の可能性が広がるにつれて、注目の高まりを我々もひしひしと感じています。
我々は、ファーザー社との間で新たなGLP-1作動薬としてPF-06954522の臨床試験を開始したのは月初にご報告の通りですが(参考)、当領域のトップ企業であるイーライリリーとの間ではその次のターゲットを目指した提携を昨年から開始しており(参考)、加えて自社ではさらに次世代のターゲットに焦点を当てて、研究開発を進めています。これらは代謝性疾患周りのターゲットはこれまでのところGPCRが中心で、当社のテクノロジーが最大限活用できる可能性がある分野です。引き続き、全力で研究開発を進めていく所存です。