2019年3月28日木曜日

内部統制の不備に関する発表を行いました

当社は、本日、当社の内部統制の不備に関するリリースを行いました。残念な内容ではありますが、世界的なリーディングバイオ医薬品企業を目指して、これからますます急速な成長を成し遂げなければならない当社として、世界的な競争に勝抜き、持続的に企業価値を増大していくための内部統制上の課題認識を新たにし、一層の強化に取り組んでいきます。当社代表執行役会長兼社長CEO:田村眞一のコメントは次の通りです。「このたび見つかった誤りは、主に英国の中核子会社Heptaresにおける研究開発に関する会計処理などで生じたものでありますが、同社の研究開発部門における経理・会計処理についての理解度向上や、同社における研究開発活動の成長速度に応じた経理部によるチェック体制及び当社のインターナルオーディット部によるHeptaresに対するモニタリングの強化の必要性を再認識する機会となりました。当社としては、当社グループの一層の事業拡大や企業成長を着実に実現していくために、内部統制の強化は極めて重要な経営課題であると認識しており、今回の事態を真摯に受け止めております。見つかった不備を早急に是正するとともに、継続的に内部統制を強化してまいります。株主の皆様には、ご心配をおかけすることとなり、誠に申し訳ございませんが、今後ともご支援のほど、よろしくお願いいたします。」

2019年3月25日月曜日

AZD4635の臨床・前臨床データを発表します


AZD4635の臨床・前臨床データが、米国がん学会(AACR)年次総会にて発表されます。
(米国アトランタ、2019329日~43日開催)

発表されるデータは2つを示唆しています。
  1. AZD4635がアデノシンに媒介される免疫抑制を阻害すること
  2. 単剤もしくはデュルバルマブとの併用によるAZD4635の早期臨床活性が観察されたこと

以前発表した前臨床データでは、AZD4635T細胞の機能を回復できることが実証されました。
データの詳細は発表を待ちたいと思いますが、当社は年初にAZD4635の、第相臨床試験入りと、15百万ドルのマイルストン支払い受領につき発表しましたように、AstraZeneca社との提携によって開発中の当がん免疫療法は当社パイプラインの中で、最も進んでいる化合物の一つです。今般、当パイプラインに関する臨床および前臨床試験の主要データが初めて発表されることをうれしく思うとともに、今後への期待が高まります。

2019年3月8日金曜日

The Cambridge New Therapeutic Forum(CamNTF)を主催しました。


CamNTFは、バイオテクノロジーの研究開発において、ケンブリッジの産学連携を促進するために設立されたフォーラムです。
2019213日にSosei Heptares主催で開催されたイベントでは、Stacey Southall博士(Sosei Heptares)、Pamela Williams博士(Astex Pharmaceuticals)およびノーベル賞受賞者のRichard Henderson教授(MRC-LMB)によるプレゼンテーションが行われました。

今回のイベントは、クライオ電子顕微鏡(CryoEM)にフォーカスしたものです。
CryoEMは、Sosei HeptaresGタンパク質共役受容体(GPCR)の構造解析を行う際に使用するものです。
CryoEMを活用している企業はまだ多くはなく、Sosei Heptaresが業界をリードしています。
イベントでは、Hederson教授によるCryoEM のトレンドに関する基調講演がなされ、Williams博士からは、業界における構造ベース創薬(SBDD)の実務上の課題について講演がなされました。
最後にSouthall博士より、Sosei HeptaresGPCRを標的としたSBDDにおける独自のStaR技術の重要性、GPCRの構造解析にCryoEMを使用する際の課題、およびCryoEMSBDDワークフローへ統合するに当たってStaR技術がいかに重要かについて説明がなされました。

2019年3月1日金曜日

臨床試験の設計に関する発表を行いました

SoseiHeptares臨床開発チームのヴァイス・プレジデント、Nico Meranteがロンドンで行われた臨床試験に関する学会にて発表を行いました。
Nicoは最近入社をし、前職では第一三共で勤務しており、当時担当していた痛み治療のプログラム(糖尿病が引き起こす神経痛)での臨床試験設計に関して発表しました。

「痛み」は患者によって感じ方が異なるため、臨床試験が困難になります。Nicoが担当していたプログラムは、本年販売製造承認を得ました。
当社は痛み領域において、第一三共との提携と、自社開発パイプラインのCGRPの開発を行っております。

臨床試験では、設計に加えて、患者様本位の活動が大変重要であります。それによって患者様の登録や維持向上にもつながります。したがってNicoのような臨床開発のエキスパートの知見が必要不可欠となります。

当社の科学者達は、権威あるカンファレンスなどでの発表を積極的に行っております。
その姿を当ブログを通じて今後も発信してまいります。

(以下カンファレンスのポスター)