みなさんこんばんは。CFOの野村です。
先ほど、GPR52作動薬(適応:統合失調症)について、独ベーリンガーインゲルハイム社とオプション契約締結を発表しました(参考)。今後の開発進捗に応じてになりますが、我々は以下の収入を受け取る/受け取る可能性があります。
ベーリンガー社は言わずと知れた、ドイツを拠点とする世界的製薬企業で、レンドルミンやミラペックスなど、これまでも中枢神経領域で数多くの医薬品を販売してきた実績があり、統合失調症領域でもデジタルセラピューティクスを手掛けるClick Therapeuticsとの提携を深めるなどの取り組みを進めています。今後、GPR52作動薬について協力して事業を進められることをチーム一同、とても楽しみにしています。
GPR52作動薬の現在のフェーズ1a試験のデザインについてはこちら、作用メカニズムやこれまでのフェーズ1a試験データはこちらの2月の決算説明会資料のP21をご覧下さい。2月の決算説明会で申し上げていた「3月末までの提携」が果たせて一安心していますが、今期もこれに留まることなく、事業開発を積極的に進めていきたいと思います。
尚、今回の提携は、クリスが22年にCEOに就任以降進めてきたトランスレーショナルメディシン(TM)の強化の成果でもあります(2022年R&D Day資料のP9など参照)。ニューロクライン社との提携(参考)のように、一時金が100億円を超える提携を行うためには、前臨床試験(動物)ではなく臨床試験(ヒト)のデータが必要です。今回はオプション契約なので、ニューロクライン社での一時金に相当するのはオプション料を加えた40億+97億円=137億円となります。早期の臨床試験(≒TM)への投資で、提携の価値が大きく上がることが分かっていただけるかと思います。
また、この場を借りてになりますが、ファイザー社と提携しているGLP-1作動薬(PF-06954522)について、2月の終わりに進捗があったのでアップデートさせていただきます。2月に終了予定となっていたフェーズ1a試験が終了し、新たにフェーズ1b試験が開始されました。フェーズ1b試験は122名の糖尿病や肥満症の患者さまを対象とした試験になりますので、一般的にはある程度の有効性シグナルも見るための試験と考えられます。GLP-1作動薬は引き続き患者さまの高いニーズと、市場の成長に期待がかかる分野であり、こちらも今後の進捗を見守りたいと思います。
最後にお知らせです。株主の皆様はお手元に招集通知が届き始めた方もいらっしゃると思いますが、今年の株主総会は以下の通り開催予定です。昨年と同じく、総会後には軽食を交えての株主の皆様との懇談会も予定しておりますので是非ご参加いただければと思います。詳細はこちらもご参照ください。
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【株主総会】
日時:3月27日(水) 10:00開始(受付9:30開始)
場所:グランドアーク半蔵門(東京都千代田区隼町1-1)
※入場には議決権行使書が必要です
【株主懇談会】
株主総会終了後に「株主懇談会を」開催いたします。本懇談会は事前登録制とさせていただいております。ご出席いただける株主の皆様は3月19日(火)までにこちらよりお申し込みください。
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また、翌々日の3月29日(金)には、大阪と名古屋で個人投資家向け説明会を開催予定です。こちらはどなたでも参加できますが、事前の申し込みが必要です。まだ若干席に余裕もありますので、ご興味あれば是非お申込み下さい。詳細はこちらもご参照下さい。
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【説明会|名古屋会場】
日時:3月29日(金) 10:00開始(受付9:45開始)
場所:JR ゲートタワー16 階 会議室 5・6(名古屋市中村区名駅 1-1-3)
参加:こちらよりお申込み下さい
【説明会|大阪会場】
日時:3月29日(金) 14:30開始(受付14:15開始)
場所:大阪梅田ツインタワーズ・ノース 26 階(大阪市北区角田町8-1)
参加:こちらよりお申込み下さい
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今後とも、どうぞよろしくお願いします!