2019年11月22日金曜日

ムスカリン作動薬による新たな治療法の可能性 - Karuna Therapeautics社の発表に関連して海外メディアがSosei Heptaresについて言及


 米国のKaruna Therapeutics社が、先日、統合失調症患者の急性精神症状に対する治療薬として開発中のムスカリン受容体活性化剤KarXT(キサノメリンとトロスピウムとの組み合わせ)が、第II相試験において主要評価目標を達成し、来年2020年末までに第III相試験を開始する予定であると発表しました。

 キサノメリンはかつて米製薬会社イーライリリーが開発していたM1受容体作動薬で、その臨床試験において脳のムスカリン性アセチルコリン1M1)受容体の活性が認知機能の改善につながることが科学的に立証されたものの、M1以外の他のムスカリン受容体も同時に活性化してしまい、さまざまな副作用を引き起こすため治療薬としての開発は中止されていました。
 しかし、この度のKaruna Therapeautics社の発表はムスカリン受容体をターゲットにした新たな治療法の可能性を証明するものであり、選択的にM1M4両方に作用する当社提携先のアラガン社が開発中のM1M4作動薬による治療効果への期待を高める結果と考えています。 
 また、1119日付のInformaPharmaの記事では、現在、臨床開発段階にある中枢神経障害を対象としたムスカリン作動薬はまだ非常に少なく、そのうちの一つとしてアラガン社が開発中のM1M4が紹介されています。

2019年11月19日火曜日

週刊東洋経済に当社会長兼社長CEO田村眞一のインタビュー記事が掲載されました


週刊東洋経済1123日号(1118日発売)にて、当社会長兼社長CEO田村のインタビュー記事が掲載されました。
本誌特集記事『トップに直撃』で、今年1月の社長復帰の経緯から、具体的にどのように戦略転換を行い、どのような施策を取ってきたか、また今後の展望について言及しています。


東洋経済Plusのオンライン記事(一部、全文は有料会員のみ)は下記をご覧ください。

2019年11月15日金曜日

11月14日発行日刊薬業ニュースの当社に関する記事について

20191114日発行の日刊薬業ニュースにおいて、「そーせいグループは1112日、レビー小体型認知症治療薬として開発中の選択的ムスカリンM1受容体作動薬HTL0018318の国内臨床第2相試験を中止すると発表した」との記載がありましたが、これは当社の第3四半期決算短信(1112)を基に記載されたもので、試験の中止については第2四半期決算資料(813)の中で既に発表しております。 詳細については下記、短信からの引用をご参照ください。 尚、日刊薬業ウェブサイトにて発表日の訂正が既に掲示されております。


2019年8月13日、当社グループとAllergan社とのグローバルなR&Dの提携における研究開発活動の最新の状況につき報告しました。本提携は、アルツハイマー病及びその他の神経障害に対する新規ムスカリン受容体作動薬の開発を対象としたものであり、順調に成果を上げています。脳内のムスカリン受容体を標的とする選択的低分子M1M4、及びM1/M4デュアル作動薬のポートフォリオに対する取り組みを行っているところです。新規治療薬候補になり得る複数の化合物が創製され、初期段階の開発が行われています。HTL0018318(選択的M1受容体作動薬)に関する臨床開発活動については、2018年9月に公表したサルを対象にした試験で予期しない毒性所見が見出されたことに伴う自主的中断を継続します。この毒性所見に関しましては、現在なお精査中であり、詳細な結果に関しましては、2019年末頃にお知らせする予定です。当社グループは、引き続きDLBを対象にした新規療法の開発に全力を注ぎますが、日本のDLB患者様を対象に行うことを予定していたHTL0018318の第相臨床試験(NCT#03592862)については、中止することを決定しました。2018年9月にHTL0018318の臨床開発の自主的中断を決定した時点で進めていた準備活動は、それ以降中断しています。当社グループでは、今後、臨床試験計画の刷新が必要になると考えており、この決定は、必要とされない臨床試験活動に伴う支出を最小限にとどめるために行ったものです。当社グループは、医薬品医療機器総合機構(PMDA)へHTL0018318(あるいは別の新規M1作動薬候補)の新たな治験届を将来再提出する予定です。