皆様おはようございます。IRヘッドの都築です。
ニューロクライン社、ファイザー社の決算が発表されました。それぞれ当社に関わるところをご紹介します。
ニューロクライン社(ニュースリリースはこちら)
決算発表から大きく2点、新しい話がありました。
- M4作動薬NBI-1117568(NBI'568)は3本のP3試験(統合失調症)を想定しており、先日最初のP3試験が開始した。トップライン結果は2027‐28年を計画。
- M4作動薬NBI-1117569、M1作動薬NBI-1117567に関してはP1試験終了後、今後の可能性(P2試験開始)含めて説明する
1.について、ニューロクライン社は先日報告した最初のP3試験は米国限定で実施すると説明しました。残りの2試験も今後数か月以内に開始予定で、全ての試験はプラセボ対象の二重盲検試験(20mg群:プラセボ群=1:1)、主要評価項目は投与5週目のPANSSスコアの変化量とした。3試験のトップライン結果は2027‐28年に報告予定としました。
2.について、ムスカリン作動薬ポートフォリオのNBI'568以外では、M1/M4作動薬NBI-1117570のP2試験の開始(25年2H)、M4作動薬NBI-1117569、M1作動薬NBI-1117567に関してはP1試験終了後、今後の可能性(P2試験開始)含めて説明すると報告しました。
また精神薬の臨床試験ではNBI'568とは別のパイプラインの質疑の際に実施施設数が20施設を超えるとプラセボ効果が高まる可能性に関して触れ、ニューロクライン社はNBI'568のP3試験に関して20施設程度で実施すると従前から言及しております。
ファイザー社(パイプラインリストはこちら)
決算発表会では当社関連のアップデートはありませんでしたが、GLP-1作動薬PF-06954522に関しては対象疾患名が2型糖尿病(2025年2月時点資料)から慢性的な体重管理(2025年5月時点資料)へと更新されました。また肥満領域に関しては、引き続き主要領域に位置づけているとコメントされました。
なお、臨床開発段階にある当社との提携プログラムが引き続き掲載されています。
GLP-1作動薬(PF-06954522/慢性的な体重管理)
MC4拮抗薬(PF-07258669/栄養失調)
CCR6拮抗薬(PF-07054894/炎症性腸疾患)
今後とも宜しくお願いいたします。