2026年2月13日金曜日

GPCR標的プログラムのライセンス契約締結とCentessa社とORX489でマイルストン達成

  皆様こんばんは、IRヘッドの都築です。


2月12日に2件のニュースを発表させていただきました。またNeurocrineの決算もございましたので当社に関連する部分を報告させていただきます。GPCR標的プログラムに関しては、契約上詳細は申し上げられませんが、当社が創製した開発品に関してライセンス契約を締結しました。Centessa社については想定通りの進捗が示されている形です。Neurocrine社の決算では新たな情報はなかったと思いますが、開発品は順調に予定通りのスケジュールで進捗していることが示されました。

1)GPCR標的プログラムに関するライセンス契約締結(こちら

2)Centessa 社より1.8百万米ドルのマイルストンを受領(こちら

3)Neurocrineの決算が発表(プレゼンテーション資料はこちら


1)GPCR標的プログラムに関するライセンス契約締結

欧州の著名なベンチャーキャピタルが設立したベンチャー企業との間で、当社が創製・開発してきた GPCR 標的プログラム(ターゲット名も非開示)に関して、日本及びアジア太平洋の一部地域を除く全世界における開発・製造・商業化に関する独占的ライセンス契約を締結しました。当社はそのベンチャー企業の株式を取得し、開発・販売の進捗等に応じたマイルストン、ならびに上市後の売上高に応じた段階的ロイヤルティを受領する権利も有します。現時点では何も言うことができず申し訳ありませんが、開発品の進捗と共に明らかとなっていくと思います。海外での開発推進体制・資金調達機能を有するベンチャー企業がこのプログラムの開発を加速してくれることを嬉しく思います。Neurocrineによるムスカリンプログラムへの注力のように、特定の領域では大手よりも専門企業・ベンチャー企業の方がよりアクセルを踏んで頂けると思いますので、開発進捗を楽しみにしております。


2)Centessa 社より1.8百万米ドルのマイルストンを受領

日本時間2月12日に提携先であるCentessa社が、神経精神疾患を対象に開発中のオレキシン受容体2(OX2R)作動薬ORX489に関して、早期開発段階のマイルストンを達成したことをお知らせいたしました(プレスリリース)。これにより当社は1.8百万ドル(約2.8億円)を受領します。
1月13日の際のマイルストン達成と同様に契約上の理由により、マイルストンの内容に関して言及することはできません。申し訳ありません。繰り返しとなりますが、Centessa社は2025年11月公表のオレキシンプログラムにおける開発計画において、ORX750は2026年1QにもRegistrational program(承認申請を目的とした試験)を開始予定、ORX142は2026年1Qにも患者対象(対象疾患は未公表)の臨床試験を開始予定、ORX489は2026年1QにもP1試験を開始予定、であることは記載しておりました(ブログ)。
ORX750のP2a試験結果の続報についても、結果が出てくるのを我々も楽しみにしています。


3)Neurocrineの決算が発表(プレゼンテーション資料はこちら

NeurocrineのR&D説明会(ブログ)と状況は変化しておらず、M4作動薬DireclidineはP3試験(統合失調症)のトップライン結果が2027年に開示予定、双極性障害(躁病相)に対するP2試験開始済み、M1/M4作動薬NBI’570は統合失調症に対するP2試験開始済み、M1作動薬NBI’567はアルツハイマー病における認知機能に対するP2試験を開始予定であると記載されました。(下記図表の赤枠が当社からの導出品)



ムスカリンプログラム」の競合企業ではBMSの決算もあり、先行薬Cobenfyに関して言及がありました。公的保険であるMedicaid/Medicareへのアクセスはほぼ100%、発売初年度の立ち上がりは統合失調症の比較対象薬の初年度を上回ると言及しておりました。説明会の質疑応答を通してもCobenfyのADEPT-1/2/4の試験結果(対象:アルツハイマー病に伴う精神症状)が注目されている印象です。当社としてもCobenfyが同試験に成功するかどうかは、ムスカリンプログラムの同疾患領域への普及を予測する上でも重要であり、注目しております。

引き続きよろしくお願い申し上げます。