2024年8月2日金曜日

ニューロクライン社が2Q決算を発表

 みなさんおはようございます、IR&コーポレートストラテジー部長の田原です。

一昨日から昨晩にかけて、我々の提携先であるニューロクライン社とファイザー社が24年2Qの決算を発表しました。ニューロクライン社に関しては3Q中にP2の臨床試験結果が控えていることもあり、質疑応答ではM4作動薬(NBI-1117568)に関する質問が多く寄せられており、市場からの関心が高まっていることが感じられる説明会となりました。詳細については以下をご覧ください。

●ニューロクライン社説明資料

M4作動薬(NBI-1117568)のトップライン結果については、3Q中にニューロクライン社がプレスリリースとウェブ会議を通じて発表するとの説明がありました。先日のブログでもご紹介したPANSSスコアや安全性プロファイルなども含め発表予定とのことです。また、そのほかのムスカリンポートフォリオについても当社の名前も前面に出しつつ、進捗をアピールするものでした。


説明会の質疑応答の中ではM4作動薬をはじめ、ムスカリンポートフォリオに関するものが多く出ました。

”We had a broad range of both preclinical data and Phase 1 information that made us very confident in terms of the safety and tolerability of the doses that we were choosing to take into the clinic.”

前臨床試験やP1試験から広範な情報を得られたことで、臨床での用量や安全性・忍容性に関して非常に自信を持つことができた。

"I think Nxera has done a very significant amount of work pre-clinically both in vitro and in vivo profiling a whole range of molecules. And so, from that perspective, we're confident this is a selective and full agonist."

(ムスカリンポートフォリオについて)Nxera社は前臨床において、非常に多くのIn vitro(細胞等の試験管内での実験)やIn vivo(動物試験)試験を実施し、分子の特性を様々な角度から検証しています。そのため、私たちは自社の分子が選択性の高いアゴニストであると自信を持っています。


●ファイザー社パイプライン

説明会では当社パイプラインに関する言及はありませんでしたが、いずれもパイプライン表やClinicalTrials.govで順調に進捗があることが確認されました。(以下記述はQ1決算時と同様)

GLP-1作動薬(PF-06954522/糖尿病・肥満)
今年2月に健康な方に対するフェーズ1a試験が終了した直後に、患者さまを対象としたフェーズ1b試験が開始され、現在進行中です。また、4月末にはいくつかの剤形をテストする新たなフェーズ1試験の開始が登録されました。

MC4拮抗薬(PF-07258669/栄養失調)
昨年7月に2つ目のフェーズ1試験が完了しており、 今年2月には最初のフェーズ1試験の結果がデータベースに登録されています。

CCR6拮抗薬(PF-07054894/炎症性腸疾患)
現在進行中の、患者さまを対象としたフェーズ1b試験について、今年の4月に、終了時期の前倒し(今年10月→7月)がデータベースに登録されました。また、同じく今年の4月に、新たに日本人を対象としたフェーズ1試験の開始が登録されました。


今後とも、どうぞよろしくお願いします!