みなさんこんばんは、CFOの野村です。
先週金曜日にリリースの通り、昨年5月に発表したKallyope社との提携が進捗し、消化器疾患を対象とした最初のGPCRターゲットを選定しました。以前のブログでも少し紹介した通りKallyope社は2004年にノーベル生理学・医学賞を受賞したRichard Axel氏を含め、アカデミア界で多数の実績を持つ研究者達が創業した、腸脳軸に特化した強いサイエンスを持つ企業で、主に以下の3つを含む技術を統合した「Klarity™技術」という創薬プラットフォームを軸に事業を展開しています。
①シングルセルシークエンス:細胞一つ一つの遺伝子発現を見ることで、どの細胞が腸脳軸にとって重要かを特定
②回路マッピング:脳と腸の細胞の間での情報伝達を特定し、どのような情報がそれぞれの機能に影響するかを分析
③光遺伝学・化学遺伝学:①で特定した個別の細胞について、光や化学物質の刺激を活用し生理機能を特定
このKlarity™技術と、我々のGPCRに特化したノウハウを組み合わせ、今回、非常にスピード感を持って、最初の創薬ターゲットが選定できたことを一同喜んでいます。今回は非常に初期の進展ではありますが、このような初期の進展なしにはどのような革新的な薬も生まれません。新たなメカニズム、ロジックに基づいた医薬品を早く患者さまにお届けできるよう、今後も一同、全力で開発を前に進めていきます。
今後とも、どうぞよろしくお願いします!