2021年5月11日火曜日

MiNA社がリリー社との共同研究を発表

みなさんこんばんは。
IR&コーポレートストラテジー部長の野村です。

 

先ほど、英国MiNA社と大手製薬企業リリー社が、MiNA社の持つsaRNAsmall activating RNA)技術を使った、最大5つのターゲットに対する共同研究を発表しました(参考)。リリー社はMiNA社に契約一時金は25百万ドルを支払い、さらに開発・販売が進めば1ターゲット当たり総額245百万ドル(5ターゲットで最大1,225百万ドル)のマイルストンと最大2桁の段階的ロイヤリティを受け取る可能性があります。我々はMiNA社の約20%の株式を保有しており(持分法適用会社)、今回の進捗を大変嬉しく思っております。

 

MiNA社は2017年に我々が35百万ポンドを投資して25.6%の株式を取得した、saRNAという新たなモダリティの研究開発に強みを持つ会社です(参考)。当初我々がオプション権を保有していたMTL-CEBPA(進行肝がん治療等)については、臨床試験の結果を精査の上で2018年にオプションを行使しないことを決定していましたが(参考)、我々はその後も株式を保有し続け、202010月にaMoom社(イスラエルの大手VC)などからの30百万ドル出資を受けた後も、約20%を持つ株主としてMiNA社の成長を見守ってきました。

 

MiNA社が扱うRNAを使った医薬品は、少しタイプは異なりますが新型コロナウイルスに対するPfizer社やModerna社のmRNAワクチン開発成功を受け、世界的に注目される分野になっています。今回のリリー社との契約はまだ非常にアーリー段階ですが、今後のMiNA社の成長に期待したいと思います。

 

今後とも、どうぞよろしくお願いします!