みなさんこんにちは。
IR&コーポレートストラテジー部長の野村です。
本日、1Q決算を発表しました。詳細な数字は決算短信(参考)をご覧いただきたいのですが、売上高12.1億円(前年同期は11.6億円)、営業赤字12.4億円(前年同期は4.5億円の赤字)となりました。売上高は前年並みでしたが、主に前年に比べて研究開発費が5.4億円、販管費が1.9億円増加したことで赤字拡大となりました。今年2月の本決算時にもご説明の通り、今年は主にムスカリン作動薬シリーズのライセンス契約に向けた開発投資を加速させる予定ですが、1Qでは特に新たに開始したMetrion(イオンチャネル)、PharmEnable(AI創薬)との戦略的提携開始による投資が先行した結果になります。売上高の内訳は以下の通りです。
【1Qの売上内訳(決算短信:P6)】
ロイヤリティ収入 5.85億円(ノバルティス社の3製品*の売上からの収入)
マイルストン収入及び契約一時金 4.22億円(主にジェネンテック社、アッヴィ社のアーリーな開発進展)
その他 2.00億円(主に提携先からの研究開発支援金)
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合計 12.07億円
*シーブリ、ウルティブロ、エナジア
マイルストン収入には、2019年に創薬提携したジェネンテック社の2つのプログラムの進展(StaRタンパク提供)による計4百万ドル(1Q計上は2.1百万ドル)と、2020年に創薬提携したアッヴィ社とのプログラム進展によるマイルストン(金額非開示)が含まれています。(決算短信:P6)
また、決算の数字以外の注目点として、今年の2月にご報告した我々のOX作動薬シリーズの新たな導出先であるCentessa社(旧Orexia社/Inexia社を吸収)が、4月21日にNASDAQへのIPOのためのForm S-1を提出しています(参考)。上場時期は現時点で未定ですが、100百万ドルの程度の公募が検討されており、NASDAQでも比較的大型のIPOになることが期待されます。以前のリリースやブログでもご報告の通り、我々の旧Orexia社/Inexia社の株式は一定のCentessa社の株式に置き換わっており、また、今後のCentessa社によるオレキシン作動薬シリーズの開発が進捗すれば、我々は将来的にマイルストンやロイヤルティ収入を受け取ることになります。
加えて本日、我々とペプチドリーム社と共同研究を行っていたPAR2 アンタゴニスト・ペプチドについて、順調に開発が進展している旨のリリースがペプチドリーム社から発表されております(参考)。ペプチドリーム社とは2017年6月に戦略的提携を締結(参考)して以降、2018年にも一度進展をご報告させていただいておりましたが(参考)、今回の前臨床試験に向けた進展を我々も大変嬉しく思っております。尚、本プロフラムは両社でコストと成果物を分担するもので、今回の進捗に伴う金銭の授受は発生しません。
今後とも、どうぞよろしくお願いします!