皆様、こんにちは、IRヘッドの都築です。
筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構長の柳沢正史教授が、スタンフォード大学のEmmanuel Mignot教授とともに、2026年アルバート・ラスカー基礎医学研究賞を受賞されたことに、心よりお祝い申し上げます。
今回の受賞は、覚醒を維持する神経ペプチド「オレキシン」の発見と、オレキシンの欠乏がナルコレプシーを引き起こすことの解明という、睡眠・覚醒研究における画期的な功績をたたえるものです。これらの研究成果は、睡眠の本質的な理解を大きく前進させるとともに、オレキシン受容体を標的とする新たな治療アプローチの礎となりました。弊社のピヴラッツ®及びクービビック®とも柳沢先生の研究が基となり治療薬として製品化されたものですが、柳沢教授には特に不眠症治療薬クービビック®の開発開始当初よりご助言と励ましをいただいておりました。睡眠とは何か、不眠とは何かという、人間だけでなく幅広い生物に共通の課題についてお話をいただきましたことは、不眠症という疾患に向き合ってゆく上での出発点となっております。
柳沢教授は、今回の受賞対象となったオレキシン研究に加え、1988年に血管収縮ペプチド「エンドセリン」を発見・報告した研究者の一人としても知られています。エンドセリンの発見を起点として発展した長年の研究は、エンドセリン受容体を標的とする治療薬の創出にもつながっています。
当社の製品ポートフォリオには、オレキシン受容体を標的とする不眠症治療薬クービビック®に加え、エンドセリン-1とETA受容体との結合を阻害するピヴラッツ®が含まれております。柳沢教授が切り拓いた二つの研究領域において、科学の進歩から生まれた治療選択肢を患者さまへ届けていることは、優れたサイエンスを患者さまへの価値へとつなげるという、当社グループの使命にも深く通じるものです。2026年の進捗ではクービビック®(一般名:ダリドレキサント)に関して、2026年4月に台湾における販売承認、2026年3月には韓国における承認申請を発表しております。オレキシン受容体作動薬では提携先のEli Lilly(Centessa)が開発を進めており、最も先行するORX750/CleminorextonはP2/3試験が進行中で、プロトコル上では2027年中の結果公表が期待されます。
改めて柳沢教授およびMignot教授のご受賞を改めて心よりお祝い申し上げるとともに、睡眠科学のさらなる発展を期待いたします。