2025年11月17日月曜日

黒字化に向けた事業再構築の発表

  みなさんこんばんは、IRヘッドの都築です。


本日11月17日(月)に黒字化に向けた事業再構築に関する発表を行いました(プレスリリース)。

事業価値最大化に資する、創薬プラットフォーム、開発品、製品に投資・リソースを集中させる事業再構築(リストラクチャリング)を実施し、優先度の高いプログラムに経営資源を集中させ、営業費用の削減に向けた施策を実行いたします。これらの施策は、2030年ビジョン(連結売上高500億円以上、営業利益率30%以上)の達成を後押しするものです。

2025年11月18日17時からR&D説明会も開催予定(登録はこちら)です。本日のリリース発表含めてパイプラインの進捗をお示しさせて頂きます。


本日リリースの要点は以下の3点です。

1)R&D戦略再構築とプログラムの優先順位付け

2)執行体制と人員の最適化

3)強固な財務基盤の維持とコストの最適化(日本・英国)


費用・数値面での変化

・英国の創薬・開発拠点において2026年度の現金R&D支出 を約35億円削減

・日本および英国拠点で約15%の人員削減を計画

・2025年度の経営陣の業績連動型報酬(賞与)は大幅な減額(最終的な金額は2026年1月の報酬委員会により決定)

・経営資源の選択と集中、R&Dの戦略再構築、効率化・デジタル化施策により、黒字化への道筋を強化する迅速なコスト削減施策として、2026年度は前年対比で少なくとも10億円の削減

・今回の事業再構築に伴う、一時的な構造改革費用約5億円を2025年度に計上予定(ノンコア費用)



1)R&D戦略再構築とプログラムの優先順位付け

当社に蓄積された、膨大なGタンパク質共役受容体(GPCR)に対するデータを活用し、開発リスクを低減させたベストインクラス創薬に戦略的重点を置きます。費用面での施策としては、2026年度の現金R&D支出 を約35億円削減いたします。

・自社開発では、2025年8月に発表した肥満・代謝性疾患・内分泌疾患に対する次世代治療薬の開発に重点を置きます。提携品では複数の臨床開発が着実に進展しており、2026年に複数のマイルストン達成を見込んでおります。

・AIによる効率化を「NxWave™」プラットフォーム全体に展開します。業界最大級の当社独自のGPCR構造—リガンド・データセットを蓄積・学習したAIと、GPCR志向の厳選ケモゲノミクス化合物ライブラリを組み合わせます。

・新たな研究開発方針に沿って、英国の創薬・開発拠点において、2026年度の現金R&D支出 を約35億円削減します。



2)執行体制と人員の最適化

執行体制を従来の10名からスリム化し、2026年3月の株主総会後に7名体制に変更する予定。2025年10月3日付で、パトリック・フォルシュ氏が、マシュー・バーンズ氏の後任としてCSO(チーフ・サイエンティフィック・オフィサー)兼Nxera Pharma UK社長に就任しました。

・日本および英国拠点で約15%の人員削減を計画し、より収益性の高い体制構築を目指してまいります。スイスおよび韓国事業への影響はありません

・フォルシュ氏は免疫・腫瘍・神経科学領域で優れた実績を持ち、英国バイオ企業のPeptoneおよびSitryx、欧州製薬企業のUCBで責任ある役職を歴任しております。



3)強固な財務基盤の維持とコストの最適化(日本・英国)

2025年度の経営陣の業績連動型報酬(賞与)は大幅な減額を予定しており、2026年度以降は経営資源の選択と集中、R&Dの戦略再構築、効率化・デジタル化施策により、黒字化への道筋を強化する迅速なコスト削減を実現します。現在、現金を含む流動性資産は309億円であり、戦略実行のための十分な柔軟性があります。今回の事業再構築に伴う、一時的な構造改革費用約5億円を2025年度に計上予定です(ノンコア費用)。

・2025年度の経営陣の業績連動型報酬(賞与)は大幅な減額を見込んでおります(最終的な金額は2026年1月の報酬委員会により決定)。

・2026年度以降は経営資源の選択と集中、R&Dの戦略再構築、効率化・デジタル化施策により、黒字化への道筋を強化する迅速なコスト削減を実現します。2026年度は前年対比で、少なくとも10億円の削減を見込んでおります。



黒字化に向けた地盤をより強固にするため今後も前進してまいります。
引き続き宜しくお願い申し上げます。