2023年11月1日水曜日

ファイザー社とニューロクライン社が3Q決算を発表

みなさんおはようございます。CFOの野村です。
昨晩遅くになりますが、我々の提携先であるファイザー、ニューロクラインの両社が3Q決算を発表しましたので、以下、ポイントを整理させていただきます。



●ニューロクライン社説明資料
2021年に始まったニューロクライン社とのムスカリン作動薬に関する包括的な提携では、既にM4作動薬(NBI-1117568)がフェーズ2試験段階にあり(参考)、今年の9月にはM1/M4作動薬(NBI-1117570)のフェーズ1試験も開始されています(参考)。説明会資料では、これらに加えてさらに複数のムスカリン作動薬が今後数カ月で臨床試験を始めるとされており、ニューロクライン社のムスカリン作動薬全体に対する本気度が伝わる内容でした。



説明会の中でも、M4作動薬の患者組入れを含めてプログラム全体が順調に進んでいることも含めて、以下のコメントがありました。尚、ニューロクライン社は12月5日に"R&D Strategy and Vision"を含めた説明会を予定しています。

"On the muscarinic front, our lead asset, NBI-1117568, continues to enroll very well in the Phase 2 study in schizophrenia. In addition, the clinical trial application for NBI-1117570, our dual M1/M4 agonist, was accepted and that program is currently dosing in a Phase 1 study. These two compounds represent just the first of several muscarinic compounds that we will be advancing into the clinic over the coming months."
(ムスカリン作動薬に関しては、最も進むNBI-1117568の統合失調症を対象としたフェーズ2試験の患者組入れが引き続き順調に進んでいます。加えて、M1/M4作動薬であるNBI-1117570の臨床試験開始が承認され、現在、フェーズ1試験を進めています。これらの2つのプログラムは、今後数カ月の間に臨床試験を開始する予定の複数のムスカリン作動薬のうちの最初の2つにすぎません。)



●ファイザー社説明資料パイプライン
大きなアップデートはありませんでしたが、当社との提携から生まれたMC4拮抗薬(PF-07258669/栄養失調)とCCR6拮抗薬(PF-07054894/炎症性腸疾患)について、引き続きファイザー社のパイプライン表上で開発状況が確認できます。尚、米国NIHの臨床試験登録サイトClinicalTrials.govでは、MC4拮抗薬(参考)は今年8月に現在の試験が既に完了、CCR6拮抗薬(参考)は現在の試験が来年10月に完了予定となっています。



今後とも、どうぞよろしくお願いします!