みなさんこんばんは。
IR&コーポレートストラテジー部長の野村です。
本日リリースの通り、Formosa社が開発するAPP13007のPhase3試験が開始され、これに伴って我々は2.5百万ドルのマイルストンを受けとります。APP13007は100%子会社だったアクティバス社の独自の特許技術(ナノ粉砕化技術:APNT)から生み出された開発品ですが、2017年にアクティバス社の全株式が台湾のFormosa社に譲渡されたことで、現在はFormosa社の開発品となっています。今後開発が進めば、我々は更にマイルストンやロイヤルティを受け取る可能性があります。尚、今回も含めてFormosa社からの全収入は、「アクティバス社の株式を譲渡した時の対価の一部を後から受け取っている」という会計処理になりますので、原則として売上ではなく金融収益に計上されます。分かりにくくて申し訳ないのですが、APP13007が我々のパイプラインのリストないのもこのような背景からになります。尚、アクティバス社に関連するこれまでの主なニュースは、以下の通りです。
2010年6月 アクティバス社を完全子会社化
2011年6月 アクティバス社が岐阜薬科大学と共同研究を開始
2014年2月 アクティバス社が前臨床試験開始
2017年8月 アクティバス社をFormosa社に株式譲渡
2019年7月 Formosa社が臨床試験を開始(マイルストン:2.5百万ドル)
2021年3月 Formosa社がPhase3試験を開始(マイルストン:2.5百万ドル)
APP13007
はアクティバス社の独自技術を活用したステロイドのナノ粒子製剤で、今回、白内障手術後の眼内炎と疼痛を対象に370名規模のPhase3試験を開始しました(参考)。APP13007がPhase3試験という最終開発段階に進んだことは、一部なりともその研究開発に携わっていた我々にとっても大変嬉しいニュースであり、また将来的にAPP13007が上市して、年間約300万件(参考)と言われる米国で白内障手術を受けられる患者様に、少しでもお役に立つことを一同願っています。
今後とも、どうぞよろしくお願いします!