AstraZenecaとの提携パイプラインであるAZD4635の、第Ⅱ相臨床試験入りを発表しました。
これにより、15百万ドルのマイルストン支払いを受けます。
当プログラムは、投資家の皆様からの期待も高く、第Ⅱ相入りが待ち望まれていました。
2019年始に、このニュースをお届けできたことを嬉しく思います。
当化合物AZD4635ですが、簡単にご説明致します。
まずAZD4635は:
- がん治療候補薬である
- 対象となるがんの種類は未定である(臨床試験を通じて特定していく)
- 単剤、およびAZ社のPD-L1抗体ディルバルマブとの併用試験が行われている
メカニズムですが、
がん細胞は、アデノシンを産出することで、免疫システムを回避する能力があります。
アデノシンはA2A受容体に作用することで、免疫システムの活性化を阻害します。
(A2A受容体ががん細胞を検知する「レーダー」であるとすると、アデノシンはレーダーの働きを阻害する物質と言えます)
AZD4635は、A2A受容体がアデノシンに反応しないよう働きかけることで、抗がん反応を高める効果を持ちます。
今後各化合物のメカニズムに関しても、当社HP「知識」コーナーなどに掲載していきますので、宜しくお願い致します。