2023年12月16日土曜日

資金調達が完了しました

皆さんこんばんは、CFOの野村です。


昨日のリリースの通り、11月28日に発表した資金調達が金曜日に完了しました。4つのアクションが組み合わさったやや複雑なスキームでしたが、できるだけ分かりやすく概要・目的・使途などを金曜日のリリースに整理しましたので、ご参考いただければと思います。

今回の資金調達は我々の財務基盤をさらに安定化させ、成長加速のための資金をできるだけ低い影響で確保するためのものです。その中でも、中長期目線の政府系ファンドである産業革新投資機構傘下のJIC VGIにも資金を拠出いただけたことは大変心強く、新たに加わった日本・APACでの成長シナリオにも合致するものです。詳細は、同日に発表されたJIC VGIからのリリースもご覧ください。



【資金調達の概要】

今回の資金調達による実質的な希薄化は8.6%ですが、JIC VGIは中長期目線ですので、ただちに取引に影響するのは1.8%のみだと考えています。

発行価格株数株式の希薄化(潜在含)*
1. 海外新株発行約21億円1,500千株1.80%
2. 第三者割当増資約80億円5,610千株6.80%
3. 新発CBの発行約320億円約17,957千株(潜在)21.8%(潜在)
買入金額株数株式の希薄化(潜在含)
4. 既発CBの買入消却約313億円約-13,356千株(潜在)-16.2%(潜在)
正味調達額株数株式の希薄化(潜在含)
本資金調達合計約104億円実質的増加:7,110千株
潜在的増加:約4,601千株
実質的な希薄化:8.6%
潜在的な希薄化:5.6%



【本資金調達の目的】

資金調達の目的は主に以下のA~Cの3点です。詳細はリリースの1ページ目をご参考下さい。

  A) 既発CBの返済期限延長

  B) 成長加速のための資金確保

    1. 開発品・製品の導入
      イドルシア社からの後期開発品のオプション行使に加え、海外で上市している製品や後期開発品などの導入
    2. 後期開発品の開発・販売 
      1. で獲得した製品・開発品や自社品の適用拡大など、幅広いオプションを検討
    3. 創薬機能の強化
      GPCRの創薬プラットフォームの強化に加え、自社での初期臨床試験を加速させ、より高い経済条件での提携機会を模索

  C) 知見の深い長期投資家からの出資受け入れ



【JIC VGIからの投資】

JIC VGIは産業革新投資機構傘下の政府系ファンドで、これまでも数多くのヘルスケア企業への投資実績があります。(参考)。JIC VGI20239月に立ち上げた新ファンド(OPF1)は、政府のスタートアップ育成5か年計画に盛り込まれている取り組みで(参考)、上場後のスタートアップの飛躍的成長支援が、大きな目的の一つになります。OPF1は総額400億円のうち300億円を上市済みのスタートアップに投資することになっていますが、今回そのうち80億円を第一号案件として投資いただきました。

技術・経営など各要素について数か月の分析・審査(デューデリジェンスと呼びます)をクリアし80億円の出資を受けられたことは、当社の成長性や日本のヘルスケア産業における重要性を評価いただけた結果だと考えています。さらなる成長に向けて、一同、一層頑張っていきます。


(2023年12月、JIC VGIオフィスにて撮影)


また、ファイナンス期間中はブログは最低限の内容にとどめていましたが、それも金曜日に終了しましたので、今後は通常通りの情報発信をしていきます。


今後とも、どうぞよろしくお願いします!