昨夜遅くにファイザー社の第3四半期決算が発表され、決算説明会が開催されました。資料はこちらをご覧いただきたいのですが、我々との提携から生み出された、経口GLP-1作動薬のPF-07081532についても、スライド数枚で解説されています。既に発表されていた情報も含まれますが、決算説明会での口頭での質疑の内容と合わせ、ポイントは以下になります。
- PF-07081532は2型糖尿病と肥満を対象に、フェーズ2b試験が開始(NCT05579977)
- 注射剤と同じレベルの有効性を持ちうる、1日1回経口投与のフルアゴニスト(注1)
- フェーズ2b試験では、フェーズ1b試験よりも高用量の260mgをテスト
- フェーズ2b試験の2型糖尿病では、早期の有効性と安全性の差を見るためリベルサス(既存薬)とも比較
- 2024年の第1四半期(1-3月)にフェーズ2b試験のデータ解析を予定
- Danuglipronのフェーズ2b試験(肥満)の結果も踏まえ、フェーズ3試験に進む化合物を選択
- 長期ビジョン(2030年時点)の売上増には、GLP-1作動薬などが含まれる
(注1)フルアゴニスト・・・生体内の物質と同様に完全な活性を発揮するもの。部分的な活性しか示さないパーシャルアゴニストと区別される。一部のGLP-1作動薬(候補)は、パーシャルアゴニストであることが知られている。
また、昨晩はニューロクライン社の3Q決算発表もありました。資料はこちらになりますが、先日フェーズ2試験が開始されたNBI-1117568をはじめ、我々からライセンスしている化合物については引き続き、順調な開発が進んでいます。
今後とも、どうぞよろしくお願いします!