みなさんこんばんは、IRヘッドの都築です。
5月22日にEndpoints News主催のドラッグロス解消を目指すオンラインイベント第2弾で当社CEOクリス・カーギルとCOO前田敏宏が登壇しました。
演題は「Launching a specialty medicine in Japan successfully」で日本においてスペシャリティ医薬品の上市を成功裏に収めた秘訣に関して講演しました。
資料もアップしております。
前提として日本の医薬品市場は魅力的です。
日本市場の特徴として、
1)医薬品の承認から薬価収載までは3カ月以内と非常にスピーディーであり、上市後の成長が早い点、
2)国民皆保険制度により医療制度が整っており、世界で3番目に大きな市場である点、
3)海外とは異なる市販後ルールもある等、ステークホルダー(厚生労働省、PMDA、患者様、医師等)を深く理解することが重要である点、があります。
このような要素もあり、日本の中小製薬企業でも戦える地盤があるということです。
スペシャリティ医薬品の上市成功の要因として、我々は3点で整理しました。
①
Functional Alignment:社内で連携の取れた包括的戦略の策定
②
Channel Mix:治療ジャーニーを理解した最適なチャネルへの戦略的投資
③ KPI Management:正確かつ厳格なKPI
我々は上記3点に関してPivlazを例に具体例を説明しました。
①では発売前後で全部門がマネジメント直下で管理され、徹底した情報共有に努め、戦略的に開発部門の人員をメディカル部門に異動させる業界では稀なことも実施しました。
②では現行既存薬との治療後の管理で差別化を見出し、メディカル部門にリソースを割きエビデンスを積み上げるなど、情報提供に努めました。
③ではリアルワールドデータの分析、学会での特別セッションの開催等、発売1年以内でガイドラインにも収載されることができました。
スペシャリティ医薬品では、その医薬品の治療ジャーニーを深く理解し、特化した戦略が必要となります。それをハンズオンで機動的に管理・変更できる体制こそが我々の強みであり、この成功を別の医薬品でも実施していけると考えております。
またEndpointsでの講演とは別件ですが、Pivlazに関して直近で2本の論文が公開されております。
名古屋大学からの報告(Publish date:2025年5月16日):RECOVER
study: a multicenter retrospective cohort study and comparison of the efficacy
and safety of clazosentan and fasudil in patients with aneurysmal subarachnoid
hemorrhage in: Journal of Neurosurgery - Ahead of print Journals
広島大学からの報告(Publish date:2025年5月14日):Multicenter Validation of a
Unified Evidence-Based Treatment Protocol Focusing on Clazosentan for Managing
Subarachnoid Hemorrhage
今後とも、よろしくお願い申し上げます。
都築