2024年10月23日水曜日

TMP-301の新規臨床試験の情報が公開されました

みなさんおはようございます、IR&コーポレートストラテジー部長の田原です。

Tempero社が開発する物質使用障害治療薬候補のTMP-301に関して、以下2つの新規臨床試験の情報が公開されました。

アルコール依存症に対する試験:リンク

  • フェーズ:Phase 2
  • 試験開始予定日:2024年12月31日
  • 主要評価項目完了予定日:2025年11月25日
  • 登録被験者数(予定):100人

コカイン依存症に対する試験:リンク

  • フェーズ:Phase 1
  • 試験開始予定日:2024年11月15日
  • 主要評価項目完了予定日:2025年4月15日
  • 登録被験者数(予定):18人
物質使用障害(薬物やアルコールなどの依存症)は多岐にわたり、米国だけでも2100万人が1つ以上の依存症を抱えていると言われています。
特にアルコール依存は様々な国で大きな社会問題となっています。少し古いデータではありますが、1999年から2017年までの米国での死亡者のうち飲酒関連の死亡者数は2倍以上に増え、2017年の米国での死亡者のうちアルコール関連死は2.6%を占めています(引用:CNN)。
また、成人米国人のうち20%はアルコール依存症であり、毎年9.5万人がアルコール依存症により死亡しているというデータもあることから、米国でも大きな社会問題となっています。さらに全世界で見てみると、毎年230万人がアルコール依存症が主な原因となり死亡しており、世界的にも健康上の大きな課題となっています。
(引用:Addiction Center

(日本語の参考記事はこちら

アルコール依存症に関しては断酒に関する治療薬がいくつかあるものの、物質使用障害全体でみると有効な治療薬がほとんどない状況です。当社が創出しTempero bio社が開発するTMP-301は、代謝型グルタミン酸受容体5(mGlu5)に対するネガティブアロステリックモジュレーターです。これは、不安や中毒に対する効果が期待されており、物質使用障害に対する治療薬候補として世界中の健康課題に貢献できる可能性を秘めています。
今年中には上記の2つの臨床試験が始まる予定です。また臨床試験が開始されましたら皆さまには開示等を通じてお知らせする予定です。

今後ともよろしくお願いします!