みなさんこんばんは。CFOの野村です。
8月4日(金)に2023年12月期の上期決算を発表し、決算説明会を開催しました。決算説明会にご参加いただいた皆様、ありがとうございました。詳細はリンクをご覧いただければと思いますが、以下でポイントを絞って解説します。
決算説明会動画 (WEBCASTのマークをクリック)
●業績の概要
売上高は21億円で前年度から12%減少しました。これは主にノバルティス社の主力製品(シーブリ、ウルティブロ)が発売から10年以上が経過し、ロイヤルティ収入が減少しているためです。例年、大手製薬企業等との新規提携などは下期に多い傾向がありますが、今年も例外ではなく、クリスからの説明にもあった通り、下期に向けて着実に新規契約や、既存契約の進展を加速させていきたいと思っています。
【主要決算数値(説明会資料:P6)】
23年12月期の費用見込みやこれまでの費用消化については、当初の見込みから変更はありません。一方で、資料でも強調している通り、7月20日に発表・実施したイドルシア社の日本/APAC事業買収の影響は現在精査中で、ここには含まれていません。これらの影響は、次の連結の四半期決算(3Q決算:例年11月前半)以降に、より詳細にお示しさせていただく予定です。
【23年12月期の費用見込み(説明会資料:P7)】
●開発パイプライン
個別の進展はリリースでも開示していますが、主要パイプラインとその進捗は決算説明会資料P13の通りです。
自社開発品 - GPR52は7月3日に発表の通り、最初の被験者への投与が完了し、フェーズ1試験が開始されました(参考)。CRUKと共同で進めているEP4拮抗薬も、既に関連するWebサイトへの登録は完了しており(参考)、最初の被験者への投与が間もなく始まると期待しています。
Tempero Bio社 - 1月5日に開示の通り、Tempero Bio社(mGlu5NAM)の助成金受領とFDAからの臨床試験開始の承認が発表されました(参考)。
Centessa社 - 3月30日に開示されたCentessa社の通期決算で、当社がライセンスしているOX2作動薬のORX750のについて、前臨床試験を実施中であること、また、2023年後半に学会でデータを発表予定であることが発表されました(参考)。
イドルシア社の日本+APAC事業の取得 - こちらは別途詳細をご説明の通りですが、本買収で日本での多くの製品・開発品を獲得しました(参考)。今年下期に絞っても、ダリドレキサントの日本での承認申請予定、ピヴラッツの韓国での承認取得など、多くの進展を期待しています。
【主要パイプラインと進捗(決算説明会資料:P13)】
●その他
23年度はこれまでのところ業績面では例年と比べて大きな変化はありませんが、3月の東証プライム上場や、7月のイドルシア社(日本+APAC)買収など、我々の長年の目標を達成し、大きく事業を前進させることができた、非常に充実した期間でした。これらの進展をテコに、今後はヘプタレス社の最先端の創薬プラットフォーム技術と、イドルシア社の強力で効率的な開発・販売能力を両輪として、日本発で世界に冠たるバイオ企業となるべく、取り組みを加速させていきます。
今後とも、どうぞよろしくお願いします!