みなさんおはようございます。CFOの野村です。
先ほど、来月の株主総会に付議される定款変更などを発表させていただきました。何といっても、一番大きなのは社名変更で、総会決議が前提ですが、我々は今年の4月1日から社名を ネクセラファーマ に変更する予定です。
とても驚かれた方もいるかもしれませんが、これは昨年のイドルシア買収以降、度々「ブランドの統合」「新ブランド」といってきたものです。新社名の由来は、次の時代のサイエンスおよびヘルスケアにおけるリーディング企業になるという決意を込め、「Next(次の)」「Era(時代)」からきています。従来の考え方にとらわれることなく、テクノロジーに根ざした製薬会社として、患者さまが待ち望むより良い治療法を追求していきます。またこれを機に、子会社を含めて以下のように社名を変更する予定です。
これには、以下のような現実的ないくつかの理由もあります。
- 日本・韓国の子会社名にある「イドルシア」は、スイスのIdorsia社が商号を持っており、いずれにせよ今年3月までしか使えないこと
- 創業以来の「そーせい」、2015年から加わった「ヘプタレス」、そして昨年「イドルシア」が加わり、親会社・子会社間で商号が統一されていないことで、一見して別会社として認識され、事業上の混乱が生じやすかったこと
- 特に2015年のへプタレス買収以降はグローバル製薬企業との事業が急増し、国内のみでなく、海外からも「分かりやすい」「発音しやすい」名前が求められていたこと
- 複数のバックグラウンド、カルチャーを持つ会社間が、共に良い部分を持ち寄り、新しいカルチャーを作る最良のタイミングで、決意を新たにしていること
また、これらに加え、以下についても発表しています。
- 統合加速、業務効率化、オフィス費用圧縮を目的に、現本社オフィスをイドルシアジャパンのオフィスに統合
- 統合加速、業務効率化を目的に、イドルシアジャパンが株式会社そーせい(そーせいグループの日本子会社)を吸収合併
- 将来の可能性に備え、取締役の員数の上限を2名増加
私は3年ちょっと前にそーせいグループに入社しており、創業者の田村が作り上げた「そーせい」のカルチャーに惹かれ、その思いは今も変わりません。一方で、新社名「ネクセラ」のコンセプトも素晴らしいものであり、今後とも我々が1つのグループとして、グローバルに向けて成長していくためには、最良・最善のタイミングと選択だと確信しています。
また、今後の成長に関連して、一点補足があります。13日の決算説明会資料で「国内トップ15に入る、次世代の製薬企業を目指していく」という部分がありますが、これが何を指しているかについてその後いくつかのご質問をいただきました。これはクリスが口頭でも多少補足させていただいていますが、時価総額を基準とし、日本国内の製薬企業の時価総額Top15位かそれ以上に入ることを目指すという意味になります。時期についてはできるだけ早くにですが、2030年のビジョンに同じ項目がある通り、遅くとも2030年までにはということになります。
正直に言えば、これはやや控えめな目標ではあります。今年は大きなものでも、年後半にはニューロクライン社にライセンスしているM4作動薬のフェーズ2試験の結果が発表され、またファイザー社にライセンスしている次世代のGLP-1作動薬のその後の開発動向も、どこかのタイミングで明らかになる可能性があります。株価は投資家の皆様のご評価によるものではありますが、これらが順調な進捗であれば、この目標は早々に達成されることも十分にあり得るでしょう。
しかしながら、今回の目標とタイムラインは、上記のようなパートナーの動向の如何に関わらず、仮にそれらがボトムケースであっても、あくまでも我々の自身の経営上の努力と戦略によって達成可能/目指すべき水準としてお示させていただいたものです。資料の説明がやや曖昧で申し訳ありませんでしたが、当然、この水準をできるだけ早く達成してまた次の目標へとシフトすべく、グループ一体となって取り組む所存です。
今後とも、どうぞよろしくお願いします!